染色体操作の可能性の再考 - fish.hokudai.ac.jp.pdf

第９回ＣＯＥセミナー 染色体操作の可能性の再考 学術研究員 藤本 貴史 減数分裂過程（卵） 二枚貝 受精 第一極体 第二極体 第一減数分裂中期 受精 魚類 第二減数分裂中期 染色体操作とは 染色体の数や組合せを統御する技術 配偶子の遺伝的不活性化 紫外線 放射線 細胞分裂の阻害による染色体の倍化 極体放出の阻止 第一卵割の阻止 高温・低温処理 （４０℃、０℃） 高水圧処理 （７００気圧） 化学処理（カフェインなど） 染色体操作によって作り出される個体 卵もしくは精子の遺伝情報のみで 構成される二倍体 （雌性発生、雄性発生） 染色体セットを多く持つ倍数体 （三倍体、四倍体、高次倍数体） 雌性発生 半数体で致死 精子の遺伝的不活性化 極体放出の阻止 第一卵割の阻止 雄性発生 卵核の遺伝的不活性化 第一卵割の阻止 性統御への利用 全雌生産（雄ヘテロ型の場合） 極体放出阻止型 ＸＸ個体のみ出現 卵割阻止型 超雄（ＹＹ）作出 ♂ ＹＹ ＸＹとなり ♀ ＸＸ 全て雄 倍数体の誘起 三倍体の誘起 極体放出の阻止 第一卵割の阻止 四倍体の誘起 四倍体の利用・特性 二倍性配偶子の生産 ♂ ２ｎ精子 四倍体 受精 三倍体 三倍体作出のための中間素材 問題点 低生残率（卵割阻止処理の影響・四倍性） 染色体操作魚の新たな応用 借腹による染色体操作魚の配偶子生産 効率的な染色体操作魚由来の配偶子生産 精子の遺伝資源としての有効利用 三倍体の不妊化宿主としての可能性 染色体操作魚の始原生殖細胞 （PGCs）の利用