日本水文科学会公开シンポジウム「同位体マッピング研究の最前线.doc

2015年度日本水文科学会学術大会　公開シンポジウム 「同位体マッピング研究の最前線　－降水の時空間ラベルの高精度化に向けて－」開催のお知らせ （主催:日本水文科学会、後援:産業技術総合研究所） １．日時：　 10月11日（日）9:30～12:30講演および総合討論 13:30～14:30ポスター発表 ２．大会会場： 国立研究開発法人 産業技術総合研究所　つくば中央第一　共用講堂 http://www.aist.go.jp/aist_j/guidemap/tsukuba/center/tsukuba_map_c.html３．コンビーナー 一柳錦平（熊本大学）?宮下雄次（神奈川県温泉地学研究所）?藪崎志穂（福島大学） ４．趣旨説明 　日本は亜熱帯から亜寒帯まで様々な気候帯に属し，脊梁山脈によって東西に分かれた急峻な山地が多い地形的特徴を有しています．このような気候的?地理的に多様性のある地域において，天水の安定同位体比の時空間分布を明らかにすることは，水循環のトレーサーや古気候の復元など学術的側面だけでなく，環境同位体を用いた産地証明など産業的側面においても非常に意義深いものといえます．また，近年のキャビティリングダウン分光分析装置の普及によって水の安定同位体比は一般的な分析項目になり，世界的に降水の安定同位体比の観測が盛んに行われています．しかし，これまで日本では降水の安定同位体比の全国的な観測は行われておらず，時間?空間変動やその要因については，十分に明らかにされておりませんでした． 　そこで，2012年度から2014年度までの3年間，同位体マッピングワーキンググループ（Isotope Mapping Working Group：IMWG）は，日本全域における降水の安定同位体比の空間分布や季節変化を明らかにする事を目的として，既存文献からの観測データ収集や，2013年には日本全国約60地点において集中観測を実施しました． 本シンポジウムではIMWGのまとめとして，これまで日本国内で行われてきた降水の安定同位体比に関する観測研究を紹介して，時間?空間変動やその要因を明らかにすることを目的とします．さらに，必威体育精装版の応用研究についても理解を深め，今後も同位体マッピング研究を発展させることを目指します．本シンポジウムがきっかけとなり，研究者間での情報共有や観測の連携，並びに強化を図ることができれば幸いです． 司会　宮下雄次（神奈川温地研） 【講演】 9:35～:00　S1 1980～1983年に実施した天然水安定同位体組成の研究早稲田 周（石油資源開発株式会社） :00～:25　S2（1）同位体マッピングワーキンググループ（Isotope Mapping Working Group: IMWG）による2013年集中観測の結果 一柳錦平（熊本大）?田上雅浩（東京大） 2013 年冬季日本における降水のd-excess と起源との関係 田上雅浩東京大?一柳錦平熊本大 10:25～:40　S3 降水の安定同位体の長期観測結果から得られた知見－関東，中部，東北地方の観測事例－藪崎志穂（福島大） :40～:55　S4 中部山岳地域における降水同位体マッピング 山中 勤（筑波大）?鈴木啓助（信州大）?脇山義史（福島大）?岸 和央?牧野裕紀?丸山浩輔?加納正也?馬 文超?正木大祐?杉山昌典?山川陽祐（筑波大）?西井綾子（土木研究所）?吉竹晋平（岐阜大）10:55～11:　休　憩:05～:25　S5 レーザー分光装置を使った水蒸気同位体のラグランジュ的観測栗田直幸（大） :25～:45　S6 水同位体情報データ同化による気候再解析の可能性 ○芳村 圭（大） :45～:05　S7 水の安定同位体比分析による食品の産地判別技術の開発鈴木彌生子（農研機構?食総研） :05～:15　コメンテーター　○田瀬則雄（筑波大?名誉教授 12:15～:30　総合討論 【ポスター13:30～14:　箱根山における降水同位体比の時空間分布 宮下雄次（神奈川温地研）?鈴木秀和（駒澤大） 　ナミビア北中部の季節湿地域における降水の安定同位体組成 檜山哲哉（名古屋大）Jack R. KAMBATUKU（ナミビア大学） 浅井和由（地球科学研究所）藤岡悠一郎（東北大）飯嶋盛雄（近畿大） 本シンポジウムは，2015年度日本水文科学会学術大会の3日目（10/11）に行われます． 詳細は，http://www.suimon.sakura.ne.jp/2015/08/new2015-2.html　をご覧ください． 本シンポジウムは，無料で参加できます．