能動喫煙によって起こる病気.docVIP

第３次健康住宅研究会資料第17報 タバコ　タバコ　タバコ　タバコ 　 　本報から、室内環境を汚している最大の因子：タバコの煙　について考えます。危険な室内空気汚染物質としてあげられるものは、タバコの煙、アセトアルデヒド、アスベスト、ラドンガスで、そのさいたるものがタバコの煙です。 会員の中には愛煙家もおいででしょうが、またかと思わないでください。おそらく、“肺がんになるのは覚悟のうえだ”“自分の嗜好の問題だから、人にとやかく言われたくない”“自分だけは肺がんなどにはならない”などと強がって吸っているのでしょう。タバコの本当の怖さを知らないから、なんのかんのといって自分をごまかし、タバコを吸い続けていられるのでしょう。タバコ＝肺がん　などという簡単なものではありません。喫煙は“緩慢なる自殺”といわれています。あなたの家族、友人、社員、お客さんはあなたの自殺行為をどのように見ているのでしょうか、考えたことがありますか。すくなくとも、前向きには評価していないでしょうね。 首吊りの　足を引っ張る　喫煙所 あなたの煙が、あなたはもちろん、あなたの子供や家族、周囲の人の健康を損なっている事実を知ってほしいのです。周りに誰もいない山の中で吸うのなら嗜好の問題といってもいいでしょう。しかし、あなたの周りには大勢の人がいるのです。あなたは、なぜあなたの孫や子供に無理にタバコを吸わせるのですか。タバコを吸わない人は、あなたのタバコの煙で困っているのです。吸わない人はタバコの害を知っているし、煙の刺激臭がイヤなのです。この事実を知った上でも、あなたが人の前でタバコを吸うのは、あなたの人格?品性の問題ですから、これ以上なんともいえませんが！。 やめてみて　はじめてわかる　他人（ひと）のヤニ こどもには　目の高さなのです　そのタバコ 　タバコは嗜好品だから、嫌煙権もあるが喫煙権もあるのだとＪＴや日本政府はうそぶいています。タバコに関して日本は後進国の最たるものです。タバコの害をいちばんよく知っているはずの医者ですら吸っている始末です。外国では、自分の健康管理も出来ない医者とみなされ、相手にされないという話です。そんな国にいるあなたですから、日本の当たり前は世界には通用しない例をまた知ってほしいのです。 　タバコには大きな社会問題が背景にありますので、広く勉強してみませんか。 　 ＣＯＰＤという病気をご存知ですか。これもタバコが原因です。この病気を紹介した記事がありましたのでお読みください。 ＷＨＯ予測で2020年、死因第３位へ　　　　肺が壊れていく 恐怖のタバコ病　ＣＯＰＤ　５３０万人　罹患者の凄惨現場 室内に酸素濃縮器が置かれている。この装置からの直径５mmのチューブは、遠山雄二さん（77歳）にとって“命の綱”だ。流れる酸素は毎分2????。チューブから直接酸素を補給しつづけなげれば、たちまち息があがり、体中の細胞が悲鳴をあげはじめる。食事のときも、トイレに立つときも、寝ているときも、チューブを取ることはできない。 「鎖につながれた犬みたいで慣れるまでイヤでたまらなかった。この病気は進行性なんです。最初、吸入量は1分間に1????でしたが、1.5,　2????と増えてきました。吸入量はもっと増え、そして寝たきりになるでしょう。呼吸のつらさ、将来への不安、人前に出る恥ずかしさ…。この病気になると落ちこむ患者が多いんです。死にたい死にたいとね…」 遠山さんは同じ病に苦しむ人々と手をたずさえながら、呼吸器障害の労苦と予防の重要性を多くの人々に伝えたいとの思いから、病をおしてＮＰＯ法人?日本呼吸器障害者情報センターの筆頭理事を務めている。病気の恐さをあなどり、検査を怠ればどんな悲劇が待っているか??それは遠山さん自身が身をもって体験してきたことなのだ。 「50代半ばのころ、咳が出はじめました。人と歩いていても苦しくてついていけなくなった。わずか100ｍの距離を歩くのに２回も休憩しなきゃならないくらいでした」　アメリカで舞台演出家として活躍していた遠山さんは、病院に行く暇を惜しんで仕事をつづけた。大好きなタバコを吸いながら……。 呼吸の苦しさは年々激しくなり、10年ほどの間に、61kgあった体重は44kgにまで激減。ベルトをしめるとズボンは巾着の口を絞ったようになったという。一方、下肢はまるで象の足のように腫れあがり、酸素欠乏からチアノ－ゼを起こした足先は、どす黒い紫色に染まっていった。ベッドで寝ていても鼻と口を塞がれたような呼吸困難に驚き、はじめて医者の診断を仰いだ。診察した医師は「こんなに悪くなるまでよく我慢できたものだ」と目を丸くしたという。遠山さんは即入院、その日から酸素吸入が欠かせない身となった。 【驚愕の患者数】 遠山さんを襲った病気の正体