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Phonological short-term store impairment after cerebellar lesion: A single case study Francesca R. Chiricozzi, Silvia Clausi, Marco Molinari, Maria G. Leggio 小脳損傷後の音韻的短期貯蔵の障害：シングルケーススタディ Abstract 小脳は近年、言語ワーキングメモリー(verbal working memory, 以下vWM)の多面的な構造システムに関わる脳領域の日々成長するリストに加えられているが、それがどのように貢献しているかは、議論の種である。そこで、われわれは両側小脳の虚血性の障害を原因とするvWMの選択的障害を持つ患者を示す。この深刻な出来事のあと、患者は即時の、および遅延した連続している言語の再生、聴覚的言語遅延再認に障害を示した。数唱は、しかしながら、完全に保存された。小脳がvWMに貢献していることを調査するために、損傷から１８ヶ月後に、vWM音韻ループ成分の異なる機能が遂行されるような4つの実験が計画され、結果は健常のデータや、必要なときは、マッチされた統制群の小グループと比較された。 実験１では、数唱が、可変の長さの数字のリストを用いた、他の提示の仕方や反応モダリティを通して把握された。 実験２では、構音のリハーサルシステムが、語の長さの測定及び構音の抑止効果(articulatory suppression effects)によって分析された。 実験３では、親近性効果(recency effect)、音韻類似効果(phonological similarity effect)、短期忘却(short-term forgetting)、および注意を向けない発話(unattended speech)によって、音韻的短期貯蔵(phonological short-term store, 以下ph-STS)の分析がなされた。 データは、処理する素材の意味的な成分が鍵となる役割を示しうることを示したので、実験４において、(文章に語句を)挿入すること(interpolating activity)の有無による、言語と非言語の連続の再生がテストされ、分析された。 患者は一次的に、あるいは排他的にph-STS、すなわち、実験３のもの、での活動に結びつく課題において著しく低下した成績を示し、言語情報の再循環を調査するためのテストにおいて良い成績を示した。この結果のパタンは、被験者の障害の認知的中心としてのph-STSに関わる結果である。この報告は、vWMにおける音韻的トレースの強化、およびエンコーディングという小脳の役割を示す。 Keywords: Working memory; Cerebellum; Verbal span; Lexical–semantic coding 1.Introduction 　ワーキングメモリは情報の一時的な保存の形式で、認知スキルの広い範囲での遂行のために必要とされる(Baddeley, 2003)。このメカニズムは一時的に限界のある情報の総量の一時的な保持と操作をさせる。Baddeley-Hitchモデル(Baddeley Hitch, 1974)によれば、ワーキングメモリシステムは単一の（中央集権制の？）機能構造ではなく、限られたキャパシティの注意のコントローラ(中央実行系)と、二つの下位システム、つまり、視空間情報の一時的な保持(視空間スケッチパッド)と聴覚言語情報の一時的保存(音韻ループ)が存在するとされる。 　音韻ループはさらに二つの独立した要素に分けられる：音韻短期保存(ph-STS/言語情報の即時の保持に関わる)；リハーサルシステム(早期の記憶衰退を抑えるために音韻情報をリフレッシュする/Salamé Baddeley, 1982)である。もし言語マテリアルが発話フォームに提示されれば、ph-STSは直接に、かつ強制的にアクセスする。もし言語マテリアルが視覚的に提示(書かれた刺激や絵を通して)されれば、それはph-STSにアクセスするまえに、リハーサルプロセスの 音韻コードによって記憶される必要がある(Levy, 1971; Sperling, 1963)。それゆえ、リハーサルプロセスは二つの機能を持つ：音韻トレースをリフレッシュすることと、視覚刺激を音韻コードに翻訳することである。 　リハーサルシステムによって与えられる記憶トレースの再循環は、ph-STSと音韻アウトプットバッファ(Vallar, Basso, Bottini, 1990)の間で行われる活動に支持され、音韻セグメントにおけるワーキング