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食品安全ネットワーク便り 第６７号 《略 称 フ ー サ ン 便 り》 ２００７／５ 発 行 食品安全ネットワーク（Ｆｏｏｄ Ｓａｆｅｔｙ Ｎｅｔｗｏｒｋ） 会長 米虫 節夫 連絡先 〒601-8382 京都市南区吉祥院石原上河原町1-2 （株）コープ品質管理研究所 ＴＥＬ075-671-6852 ＦＡＸ075-681-3300http://www.fu-san.jpホームページ 『次の１０年に向けて』 食品安全ネットワーク 会長 米虫 節夫 4 月 18 日， するものであった．おかげで，「HACCP 実 無事に食品安 践講座」は 2000 年度日経品質管理文献賞を 全ネットワー 受賞した．2005 年に発行されたISO22000 食 ク第 11 回年次 品安全マネジメントシステムは，まさに我々 総会と記念講 が必要性を主張したマネージメントシステム 演会が大阪市 にHACCP を組み込んだシステムそのもので 天満橋の OMM ある． ビルで行われ ISO22000 の規格案が発表されると，食品 た．「10 年，一昔」といわれるが，食品安全 安全ネットワーク内に「ISO22000 研究会」 ネットワークも正味 10 年を経過し，新しい が組織され，ほぼ月 1 回の頻度で集まり， 次の 10 年に向けて歩き出したことになる． ISO22000 の規格案，関連の事項についての 1996 年に起こった堺市の O157 による集団 勉強と研究が行われた．その中で，「衛生管 食中毒事件を契機に，食品衛生の新しいシス 理が出来ている食品企業と出来ていない食品 テムとしてHACCP が華々しく登場し，日本 企業とは，その企業に入ったとき従業員の態 各地でその研究会がつくられた．関西地方に 度などで何か違いを感じる」，その原因はど おいても同じような動きがあった．そのよう うも「5S 」的な活動をしているかいないか な状況の中で，食品安全ネットワークは発足 のようだということになってきた．そこで， した．僕の専門であるTQC/TQM 的な物の見 改めて 5S について考え，食品工場における 方からしたとき，トップの関与?マネージメ 「新しい5S 」の提案を行った．「食品衛生新 ント無しに行われるHACCP は「欠陥商品」 5S」である．安価であったということもあ のように思えた．それを率直に表現し，活字 り，6000 部を上回る大ヒット書籍となった． にしたばかりに，とんでもない非難を受ける この食品衛生新 5S をさらに展開すべく，30 ことになった． 人近い陣容で3 巻本の刊行を考えた．この準 発足後 3 年を経過し，本当に役に立つ 備の過程で「食品衛生7S と名称を変え」 2006， HACCP の本を書こうということになり， 年 2 月に出版，2006 年度日経品質管理文献 1999 ～ 2000 年にかけて 「HACCP 実践講座 」 賞も頂いた．まさに順風満帆といえる 10 年 全 3 巻を刊行した．その中で，HACCP の問 の歴史である． 題点を指摘し，マネージメントシステムの必