放射線照射ジャガイモの安全性に関する食品安全委員会、厚生労働省、.pdfVIP

資料3 放射線照射ジャガイモの安全性に関する食品安全委員会、厚生労働省、農林 水産省宛ての質問書に対し、各機関から頂いた回答について（意見表明と各 機関へのお願い） 本年 （2010 年）4 月に一部の団体より提出された「放射線照射ジャガイモの販売中止の 要請」（http://www.sih.jp/menu_s.htm）は、照射食品の安全性について国内外で科学的に 討議されている内容を歪めて伝えるとともに、照射ジャガイモの安全性にあたかも問題が あるかのように主張して、消費者の不安を煽ることにより流通業界に圧力をかけるもので あり、消費者全体の利益の観点からも不適切なものではないかと思いました。 一方、食品安全委員会、厚生労働省、農林水産省は、食品の安全に関するリスクコミ ュニケーションの推進や消費者への的確な情報伝達に責任を負う国の機関であるにも 関わらず、一般の消費者への情報提供は、とても十分とは言えません。 科学的事実と乖離した過大な不安を抱くことによって不利益を被るのは他ならぬ消費者 です。無用の不安や誤解を解消するために、正しい情報を消費者に丁寧に示してそれぞれ の機関の立場でリスクコミュ二ケーションの推進に力を入れていただきたい、そのような 願いから、食品安全委員会委員長、厚生労働大臣、農林水産大臣にそれぞれ質問書を提出 し、回答をいただきました。それらをHP （/kangae.htm#iken）に 掲載するとともに、いただいた回答について私たちの意見を表明させていただきます。 - 1 - （1）食品安全委員会委員長宛の質問書と回答について 小泉委員長への質問書 栗本事務局長からのご回答 私たちはこう考え /iken/foo /iken/food-entakuA4-2 ます d-entakuQ4sc.pdf 0100607fsc.pdf 放射線照射ジャガイモ（ＪＡ士 発芽防止の目的でジャガイモに放射線を照 厚生労働省が食品衛 幌町の芽どめじゃが）は、厚生 射することは、食品衛生法に基づく規格基準 生法において認可し 労働省が食品衛生法において照 で認められています。 ているJA 士幌町の芽 射を認可した食品であり、安全 止めじゃがは、世界 が確保されていると認識してい この規格基準は平成15年の食品安全委員会 保健機関（WHO）にお ますが、食品安全委員会ではど の発足より前（昭和47年）に策定されたもの いても健全性に問題 のように認識されていますか？ であり、食品安全委員会として評価を行った がないとしているも ものではありませんが、現在、世界保健機関 のであり、食品安全 （WHO）においては、吸収線量10kGy までで 委員会としても、改 あれば食品の健全性に問題がないとしてい めて安全性評価をす る一方、我が国の食品衛生法に基づくジャガ るまでもなく、安全 イモに対する基準では、150 Gy （0.15 kGy） な食品であると考え とされています。 ていると理解しまし た。 一部の消費者団体が放射線照射 食品安全委員会が自ら行う食品健康影響評 ジャガイモの安全性に懸念を持 価の案件候補として食品への放射線照射の ち、不安を感じて、販売の中止 安全性について議論された際は、放射線照射 の要請をしている以上、直ちに されたジャガイモについては、既に厚生労働 その安全性について、科学的な 省が基準を策定していることから、評価案件 知見に基づき客観的かつ中立公 とはされませんでした。 正に評価を行い、その結果を公 表するべきではな