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技術室報告 No.3 1989 大阪大学産業科学研究所技術室 目次 ミニターによるガラス及びセラミックスの精密加工…ガラス工作掛 松川 博昭… l マイクロコンビュータを用いた同時2軸制御?H H??-?機械回路工作掛 大西政義………… 5 TLC-FABマス測定用イオン源、及び ?.H ?...?.H ?..?.H ?..…機械回路工作掛 角一道明… 9 試料導入プロープの製作….. JMS-DX300質量分析装置による TLC-FABマス測定について..?.H ?...?.H ?...分析?データ処理掛 山田 等...?H ?..…13 PC-9801によるFT-IR(フーリエ変換赤外分光光度計)標準データフォーマットの 読み込み、表示、出力についてH H??..?.H ?-?分析?データ処理掛 田中 高紀…………19 PV-3035クライストロン用変調器の設計と製作..?.H ?...?.H ?計測掛 山本 保25 堀 利彦 金属系新素材発泡アルミニウムの吸音特性H H??計測掛 奥田 良行…..?.H ?..29 ミニターによるガラス及びセラミ ックスの精密加工 工作庇ガラス工作揖 松川博昭 トはじめに ガラス及びセラミックスは、主として家庭用ガラスや陶磁器などに用いられていた。し かし近年になって、光の強弱により変化するアォトクロミックガラスや、光通信に佼われ ている石英イメージファイパーなとの、様々な機能や特性を持つニュ ガラス及び7 ァイ ン(ニュー)セラミ γクスが開発され、研究されている。また、これらの新材料は、実験 器具や研究部品などにも佼われ、これらへの精密加工が求られている。 当ガラス工作室においても、そのような新材料も加工が可能なように、設備が充実され、 円筒研削盤、平面研磨機、超音波加工機、タイヤモンド研}密機等を備えている。しかし、 これらの設備では、まだ加工範囲に不備な点があるので、今回、現在ガラス工作室に設置 している、円筒研商Ij盤及びコンパレーター(長さまたは角度の比較測定結)に、それぞれ ミニター(ペンシJレ型グラインダー)を取り付けるように改良し、ガラス及びセラミック スへの、加工範囲を広げる試みを行った。その加工例、設ひに今後の改良点を含めて以下 に報告する。 2 円筒研削盤 写真 1は、境野製作所製 (MT-450 L型)円筒研削盤で、仕様は、センタ一間最 大距離450mm、最大研削直径lOOrlJl1Jである。 当工作室では、おもにテ パ ジョイン ト や門板などの研削に用いている。 これの砥石台部分に、 2 本の T ~位が切って あるので、この締を利用してミニターを取り 写真 1 付けるアダプターを製11した。 写真一 2は、外径o90mmX35mmのガラスブ ロックをドーナッツ型にミニターを用いて、 工作している例である。 この大きさの外径になる と、 直接研削盤に チャッキングできないため、写真一 2のよう に、ガラスフランジを使ったアダプターを、 予めガラス旋盤で製作し、次に、アダプタ を円筒研削盤で芯だしをする。その後、研削 写真 2 用接着剤でこのプロックを貼り付けて、外側 は、本体のグラインターで、内面は、ミニターで所定の寸法まで研削する。 l 1)内面研削