鋼板製外壁材に適応する防耐火対応の断熱下地パネル.pdfVIP

特 集 　　　　　金属外装材と断熱材 鋼板製外壁材に適応する防耐火対応の断熱下地パネル 旭化成建材株式会社 断熱材事業部　機能断熱材営業部 　　　　　　　　　　　金子優一 はじめに ?昨今の状況 　昨年、日本は東日本大震災に見舞われ、建築物の耐 ?昨日まで世界になかったものを 震性や節電の重要性が再認識された。またゲリラ豪 　旭化成建材の「ネオマフォーム」（以下ネオマ）はフ 雨や大型台風の上陸、猛暑や寒波など端極気候が身近 ロン系ガスを使わず、世界最高レベルの断熱性能を備 になった。地球温暖化防止のため、節電のため、安全 え、火と熱に強いフェノール樹脂製の断熱材で、000 安心な暮らしのため、地震に強い工法の確立、コンプ 年0月に販売開始した。木造住宅分野では外張り断 ライアンス遵守や省エネルギーの実施を強化する考 熱のトップブランドである。建築分野では、ネオマを え方や規制が急速に進んでいる。図に示す通り、国 ベースに複合?加工した商品を開発している。不燃 土交通省から00年までに大規模建築物から段階的 商品「ネオマフォームＦ」、ＲＣ造向けとして打込み不 に、建設の条件として省エネ基準適合を義務化する工 燃材の「ネオマフォームＵＦ」、鉄骨造用として鋼板製 程表が示された。 外壁向けに006年秋より販売している「ネオマ耐火ス 　貴会は昨年度、鋼板製外壁の構法標準「SSW0」を パンウォール」など人気商品がある。産業用途の部 発刊された。今回はその分野に適した弊社が得意と 材として、鉄道車両や保冷キャリーの芯材に、野地板 する金属外装断熱下地シリーズを紹介したい。また メーカー様ブランドの屋根下地耐火構造の断熱材複 紙面の許す限り、断熱材の比較や断熱性能の考え方を 合商品に使用されている。 説明したい。 ネオマ耐火スパンウォールで 施工したブラザー印刷（愛知県） ネオマフォームUF ネオマフォームF ネオマフォーム屋根現場 ─  ─ 図1　住宅?建築物の省エネ基準適合義務化に向けた工程表（案） 国土交通省住宅局生産課　低炭素社会に向けた住まいと住まい方推進会議資料より 鋼板板型外壁構法の防耐火断熱下地の紹介 ■ネオマ耐火スパンウォール採用例 ?金属製外壁に求められる性能 　「SSW0」で鋼板製外壁に要求される5つの基本性 能（．耐風圧性能　．耐震性能　．防水性能　4． 耐久性能　5．防耐火性能）を掲げ、設計施工標準仕様 を定められた。協会としても力を注がれており、今後 角波鋼板やスパンドレルは軽量性と意匠性を生かし 外装材としてますます伸長していくことが予想され る。ただ「5．防耐火性能」は鋼板製外壁材単体では要 求を満たせず、下地ボードや吹付など他部材との組 み合わせで成立すると記述されている。まだこの分 野で有力な方法が認識されていないのが現状である。 また前項で述べたように、断熱性