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ISSN 0286-2336 No.61 長野県林業指導所 木材の難燃化 燃蝶試験炉の内部 ーその現状と問題点 電気ヒーターとガス ノてーナーが見える。 どうして、いま‘木材の難燃化なのか。 「木材建築は火 ζl弱いJという一般的なイメー ジがあります。本当でしょうか。 60年度の消防白 書によると 59年中に発生した建物火災は 38，254件 あり、その57.2%は木造建物からの出火だったそ うです。木造建物は延焼率も高く、出火件数の5 試験材を設置 件に 1件は他へ延焼しています。さらに火元となっ 加熱時聞は 6分。 た建物 1件あたりの焼損面積をみると木造建物が 66.7rrfと最も大きく、次いで簡易耐火建物 (51.6 nf)、防火建物 (35.9nf)の順でした。 建物火災での死者の 70Sぢ近くは木造建物での犠 牲者で、火傷?中毒?窒息は死因の 90%以上を占 めています。放火自殺者を除いた死者総数の半分 以上は高齢者?乳幼児となっています。 試験終了後 人口一万人あたりの出火件数は 5.3件で、諸外 国と比べると乙の値ははるかに小さい。(ニュー ヨーク 136件) しかし、反面、犠牲者は60数件 IL1人と高い割合を示しています。(ニューヨー 木材の燃焼試験 ク、 420件に l人) 乙れらの乙とから日本では人口あたりの火災件 数は低いものの、 l件あたりの損害も人命の損失 おもな内容 も大きい乙とがうかがえ、やはり前述の印象を裏 。木材の難燃化 付けてもいるといえそうです。高齢化社会がすす 一ーその現状と問題点一一…………… l む中で火事の犠牲者が増えることも心配されます。 Oカラマツ?アカマツ小径丸太杭の