Finalrev.原稿6OHO’06高周波設計a.pdf

1. 超伝導加速空洞の高周波設計 必読参考書籍 １． H. Padamsee, J. Knobloch and T. Hays, 1. はじめに “RF Superconductivity for Accelerators”, Cornell University, Ithaca, New York, 超伝導空洞の開発には、超伝導、極低温、高周波、 (A Wiley-Interscience Publication, John 超高真空、表面物性などの広範囲におよぶ知識と Wiley Sons, INC.) 総合的な技術が必要であり、それぞれに調和のと ２． TESLA Technical Design Report, (Part-II, れた設計をすることが重要である。また、超伝導 The Accelerator), TESLA Report 2001-23. 空洞が加速装置としての性能を十分に発揮する ３． 野口修一「超伝導加速空洞」ＯＨＯ‘８７ ためには、種々の周辺機器を兼ね備える必要があ り、それらを含めたシステム全体としての性能も 空洞性能と調和のとれたものでなくてはならな 2. 超伝導空洞システムの全体構成 い。さらに、加速器としての安定な運転を最大限 視野に入れて、不確定な要素や不必要な技術をで 2.1. クライオモジュール きるだけ排除し、信頼性の高い維持?管理のしや 超伝導高周波試験施設（STF ：Superconducting すい超伝導空洞システムの構築が重要である。こ RF Test Facility）の建設が、現在 KEK にて進め のような観点を重視して開発を進めている られている。この計画の中では、ＴＥＳＬＡ型空 ＳＴＦベースライン超伝導空洞システムについ 洞に改良を施したＳＴＦベースライン超伝導空 て、主に高周波設計に関連する下記の項目を中心 洞 4 台を収納する６ｍのクライオモジュールと低 損失型の高電界超伝導空洞 4 台を収納する６ｍの に講義を行う。 クライオモジュールの開発が行われている。この ここに記した必読参考書籍については、超伝導 2 台のクライオモジュールは、地上部でそれぞれ 空洞業界の関係者にならなくとも、ぜひとも一読 の組み立てが行われ、地下トンネルに設置後、図 し、手元においてほしいお勧めの３冊である。 ２－１に示されるように接合し一体化され、上流 部のバルブボックスと連結される。 第１日目（５０分） １．はじめに（１分） ２．超伝導空洞システムの全体構成（１４分） ３．超伝導空洞の形状（５分） ４．超伝導空洞のパルス運転におけるローレン ツ?デチューニング（１５分） ５．ＳＴＦベースライン超伝導空洞（１５分） 第２日目（５０分） ６．加速モードの周波数調整（１０分） ７．高周波入力結合器（１０分） ８．高調波出力結合器（１０分） ９．周波数チューナー（１０分）