機械工学センターにおける開発支援及び研究開発.pdfVIP

機械工学センターにおける 開発支援及び研究開発 江並 和宏 高エネルギー加速器研究機構 共通基盤研究施設 機械工学センター 機械工学センターの業務 ? 設置目的と位置付け – 高エネルギー粒子加速装置及び各種実験に利用す る装置等の開発研究?設計?製作及び精密加工技術 等の研究開発を行う． ? 機械工学センターの業務は以下のように大別さ れる． – 研究支援 – 研究開発 ? 本発表では，主だったテーマについて紹介をお こなう 研究支援 加速器運転、物理実験における機械工学関連のきめ 細かでなおかつ緊急支援ーー短期プロジェクト しくみ ? 受付 図面のある依頼プロジェクト ? エンジニアリングコンサルト ビームモニター用磁気シールド ? 図面化の指導 材質：パーマロイ ? 検討会（関係者による）開催ーー内製 加工時間 約１０時間／１個 ９０％以上 ? 緊急対応体制 ? 技術講習会、製図講習会の開催 機構内外の学生、職員、研究者への機械 の安全な使用方法の教育、図面の重要 性の教育 ? 工作委員会とその委員の役割 ーー各研究系の依頼業務の管理 ? ４００件から４６０件/年間 加工例 Ｂｅｌｌｅ用ＳＶＤ（Ｓｉｌｉｃｏｎ Ｖｅｒｔｅｘ Ｄｅｔｅｃｔｏｒ） 要求機能,仕様 粒子の通過位置を50 μm程度の精度で測定 通過位置をつないで、粒子の軌跡を求める 複数の粒子の軌跡より親粒子の崩壊位置を±50 μm以下の精度で測定 通過する素粒子の通過位置を検出する シリコン基板を短冊状に接着 衝突点を囲むように4層54枚 取り付けられる 計算機を用いた構造解析、熱解析とその 結果に基づく設計開発研究 ? Bess実験 ? ニュートリノターゲットステーション（次 のPP)、 ? T0チョッパ、 ? ニュートリノ超伝導磁石 ? いずれの分野においても、CADを利用した解 析は通常実行されている手法であるが、本機 構の場合、アイディアの固まらない段階、アイ ディアを固定しない研究者、イメージから次を 検討する依頼者など、判りやすい立体図面を 提示するとその効果が予想以上に大きい。 ? 原則、計算できる部分は、強度、温度、振動 等を数値化してから、また組立の手順の検討 に利用している。 ニュートリノターゲットステーション ビームダンプの設計 ビームダンプ部の He容器の温度計算 ビームダンプは ターゲットステーションの後 方約90mの所にあって ニュートリノ以外の粒子は ここで止められる 熱変形解析