実験設備照射設備の概要と利用条件.pdfVIP

実験設備?照射設備の概要と利用条件 平成２５年度の標準運転パターンは、約２日間の１ＭＷ運転＋約６時間の５ＭＷ運転です。 実験研究の都合により１ＭＷ未満の低出力運転（一旦停止も含む）を実施することがあります。 また、医療照射はあらかじめ定められた日に実施することを原則とします。 各実験設備の詳細については「保安教育テキスト」に記載されていますので、参照してください。（保安 教育受講の際にお渡ししますが、別途必要な方は中央管理室又は共同利用掛へ請求してください。）ま た、測定器類の詳細については、共同利用掛にお問い合せください。 各実験照射設備の利用条件などは以下のとおりです。実験に先立ち、各設備の特性や条件をよく把握 し、また不要な放射性廃棄物が発生しないよう極力注意し、実験計画を十分練ったうえで利用してくださ い。（各設備等の詳細につきましては、担当者へお問い合わせください。） 〇 研 究 炉 （原子炉の運転状況によっては、以下の実験条件が変更になることがあります。） １.圧気輸送管 試料をポリエチレン製のキャプセルで炉心の近くまで運んで中性子を照射する （（担担当当）） 高高宮宮幸幸一一（） 奥奥村村 良良（） 設備で、Pn-1、Pn-2、Pn-3 の３種類があります。それぞれ照射できる中性子強 度が異なり、実験条件に応じて選択できます。 照射時間は４時間まで（１ＭＷ運転時）可能ですが、試料によっては更に制限 することもあります。 ２.水圧輸送管 （担当） 高宮幸一（2460） 奥村 良（2433） 試料をアルミニウム製のキャプセルで炉心の近くまで運んで中性子を照射する 設備で、照射時間は５時間以上、24 時間以内を原則とします。24 時間以上の 照射を希望する場合は、研究炉部と相談のうえ、マシンタイムに余裕がある場 合のみ認められます。このような長時間の照射を希望する場合は、原則として 「４．長期照射」で実験を計画してください。 ３.傾斜照射孔 （担当） 高宮幸一（2460） 奥村 良（2433） 比較的大きな試料を容器に入れて、炉内に吊り下げて照射を行います。照射時 間の制限は吊り下げに用いる容器により異なり、ポリエチレン製の容器を用い る場合は５時間以内、アルミニウム製（実験者が用意すること）の容器を用いる 場合は１時間以内とします。 ４.長期照射 （炉心内照射） （担当） 高宮幸一（2460） 奥村 良（2433） アルミニウム製のキャプセルに封入した試料を炉心内で長時間照射すること ができる設備です。初めて長期照射を行う試料については、圧気輸送管による 同種の試料の予備照射によって安全性を確認する必要があります。１週間の 長期照射で安全性が確認されている試料については、審査によって認められ れば更に１年間までの照射が可能になります。 ５.黒鉛設備 （担当） 高宮幸一（2460） 奥村 良（2433） 黒鉛設備に設置された圧気輸送管（TC-Pn）を用いて熱中性子照射をすること ができます。原子炉の運転時間内であれば、照射時間の制限はありません。 冷中性子導管実験室では小角散乱実験、中性子光学実験、ラジオグラフィな どの冷中性子実験がそれぞれ可能です。 ６.重水設備 硼素中性子捕捉療法の医療照射を主目的に整備された設備です。医療照射 （担当） 櫻井良憲（2306） については、共同利用掛または粒子線腫瘍学研究センターに照会してくださ い。照射レール（小型試料）を用いた照射利用および大型試料輸送台車シス テムを用いた実験利用の２つの利用形態があります。これらの利用は年間を通 じてあらかじめ計画された週で行います。照射モードを、熱中性子単独照射、 熱外中性子単独照射、ならびに、熱及び熱外中性子混合照射の中から選択 できます。 ７.冷中性子実験孔 CN-1 中性子用光学用ベンチが設置されています。 （担当） CN-1 日野正裕（2450） CN-2 大場洋次郎（2494） CN-3 日野正裕（2450） VCN 川端祐司（2434） CN-2 ニッケルミラー中性子導管が設置され、その出口には中性子小角 散乱装置が設置されています。 CN-3 スーパーミラー中性子導管が設置され、その出口にはＴＯＦ実験用 光学ベンチが設置されています。また、中性子イメージングプレートを 利用した中性子ラジオグラフィ測定も実施できます。 VCN 極低エネルギー中性子利用実験が可能です。 ８.精 密 制 御 照 射 管 （担当） 徐 虬（2417） 試料を高温で制御した材料照射ができます。照射時間は１週間（50～68 時 間）までの任意の時間が選択できます。詳しくは「保安教育テキスト」をご覧くだ さい。 ９．