「ちきゅう」の建造と第1章地球深部探査深海掘削の歴史.pdfVIP

第29回海洋フォーラム 平成17年9月28日 独立行政法人海洋研究開発機構 地球深部探査センター長 平　朝彦 「ちきゅう」の建造と 地球深部探査 第1章 深海掘削の歴史 深海掘削の歴史　～モホール計画から統合国際深海掘削計画まで～ 　1959年 ●1961～　　 1963年 　1968年 　1975年 　 　1983年 ●1985年 ●2003年 ●2005年 　2007年 ウェーゲナーの大陸移動説（1912年） 中央海嶺?中軸谷の発見（1959年） 大洋底拡大説（1961～62年） 地磁気縞模様の発見（1961年） プレートテクトニクス提唱（1967～68） DSDPを通じプレートテクトニクスの証明 地球環境変動の研究 メタンハイドレートの研究 地下微生物圏の発見 地震発生帯の研究 モホール計画の発表 カス１号による初の深海掘削 グローマーチャレンジャーによる 深海掘削計画（DSDP）の開始 国際共同体（IPOD）発足。 DSDPが国際プログラムとなる 日本が計画に参加 DSDP，IPODの終了 国際深海掘削計画（ODP）の発足 ジョイデスレゾリューション 総合国際深海掘削計画（IODP発足） 「ちきゅう」完工 「ちきゅう」国際運用 1962、 1964年 優勝 1985年 優勝 2003年 優勝 2005年 優勝 学術上の主な出来事 虎の歴史 ODP で活躍したジョイデス?レゾリューション 東京大学海洋研究所 南海トラフと相模トラフの海底地形 反射式人工地震波探査 南海トラフ付加体の音波探査プロファイル 断面図 解釈 海底地形 深海掘削の成果 タービダイトは海底土石流堆積物を指す 南海トラフ 砂層柱状試料（コア）写真 Tairaらによる 付加体形成の砂箱モデル 京大 山田泰孝氏による 南海トラフの砂層は富士川河口から海底土石流によって運ばれた 相 模 ト ラ フ 富 士 山 南 ア ル プ ス 駿河トラフ 付加体 四国海盆 南海 トラフ フィリピン海プレートの運動方向 伊 豆 ? 小 笠 原 島 弧 伊 豆 ? 小 笠 原 島 弧 第2章 地球深部探査船 「ちきゅう」の挑戦 噴出防止装置 　( BOP ) ライザー ドリルパイプ ケーシング ドリルビット 海底面 ドリルパイプの中を 通り、ビット先へ掘 削流体（泥水）を送 入 掘削流体（泥水） とカッティングスは ドリルパイプとライ ザーの間を通って 船上へ戻る ドリルパイプ ドリルパイプの中を 通り、ビット先へ掘 削流体（海水）を送 入 掘削流体（海水） とカッティングスは 海底に堆積 海底面 　 ドリルビット 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　裸孔 ケーシング 　　　　 裸孔 従来のライザーレス掘削 「ちきゅう」ライザー掘削 地球深部探査船「ちきゅう」 掘削能力 最大稼働水深 　　　　 　 2,500 m 　　　　　 （ 将来 4,000 m ） ??????????長 10,000 m 　　 （ 将来 12,000 m ） サブシーシステム 21???ライザー 　　　　2,500 m ( 将来 4,000 m ) 噴出防止装置（ BOP ） 主要目 全長 210.0 m 幅 38.0 m 深さ 16.2 m 高さ（水面から） 約112 m 喫水（計画満載） 9.2 m 総トン数　　　　 約 57,100 t 最大搭載人員　　　　 150 人 航海速力　　　　　　　 約10 ??? 噴出防止装置（BOP） ドリルフロア外観 「ちきゅう」船尾に搭載されたライザーパイプ （外径1.2m、長さ27m） ライザーテンショナー 「ちきゅう」のラボ コア?サンプルの 長期保管と配布 （4℃ 及び -170℃） 「ちきゅう」で採取したコア(10年分)を保存可 コアの分析?解析 「ちきゅう」上の研究設備と同等の設備を含む 高知大学と 海洋研究開発機構の運用協力 共同施設としての分析機能 IODPの保管及び１次分析機能 陸上研究環境整備 高知大学海洋コア総合研究センター 「ちきゅう」運用の目的 「ちきゅう」による地下深部の掘削および関連した 研究活動の展開は、 の３大科学技術に大きな貢献をする。 ?生命の起源 ?地球環境変動の変遷と予測 ?巨大地震および津波発生のメカニズムと防災 地球環境変動の解明 (過去2億年の変動を解読) 新しい資源 (??????????) 地殻内生命の探求 (有用微生物の探索) 地震発生帯の 観測 (巨大地震の巣を探 る) 地球内部構造の解明 (マントル物質の採取) 人類未到のマントルに到達 水深 2,500m 最終目標 4,000m 海底下深度 7,000m 深海底を掘り、地質試料を 採取する掘削船「ちきゅう」 統合国