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末木文美士著『他者死者たちの近代―近代日本の思想再考Ⅲ』
― 269 ―
末木文美士著
『他者?死者たちの近代―近代日本の思想?再考Ⅲ』
トランスビュー,2010年 10月刊,377頁,3200円(+税)
名村 徹真
本書は,著者の近年(2001 ~ 2010)の論考をまとめた論文集であり,収録されている論文は以
下の通りである。
序章 思想史の深層
Ⅰ 国家と宗教
1 近代日本の国家と仏教
2 戦前における神道研究―宮地直一を中心に―
Ⅱ 戦争と哲学/宗教
1 天皇主義と仏教
2 鈴木大拙の霊性論と戦争批判
3 戦時下京都学派と東洋/日本
Ⅲ 死者と関わる
1 戦争の死者の慰霊と宗教
2 死者と向き合う仏教の可能性
3 死者と共に闘う―上原専禄―
4 死者から出発する哲学
Ⅳ 文学における他者
1 芥川龍之介の中国
2 川端康成とまなざしの美学
3 心霊世界と現実世界―宮沢賢治,二つの『銀河鉄道の夜』の間―
Ⅴ 他者と周縁
1 女性の目覚めと禅―平塚らいてう―
2 偽史と東北―『東日流外三郡誌』
3 理解と誤解―異文化間における相互思想理解の可能性―
4 思想と思想史―中国?台湾の問題提起を承けて―
あとがき
初出一覧
― 270 ―
目次からも明らかなように,本書における著者の関心は非常に多岐に亘っている。まずは著者
の従来の研究対象である古代?中世における仏教思想と,本書で扱われる広範な問題群との関係
性を理解するために,著者の近年における関心動向と本書の編集意図を概括したい。
本書は,トランスビュー『近代日本の思想?再考』シリーズの第三巻であり,第一巻『明治思
想家論』,第二巻『近代日本と仏教』(共に 2004)の続編として位置付けられている。
『明治思想家論』の序章において著者自身が述べるところによれば,著者は古代?中世の仏教
を見ていくにつれ,「仏教史」が近代固有の問題意識の上に成り立つものと認識するに至り,近
代仏教へと関心を広げていった。一方,歴史的事実と同時に思想ないし思想史をも主要な研究対
象としてきた著者としては,近代のそれである近代思想史が,丸山真男を筆頭とした政治思想史
の業績に余りに強く引きずられてはいまいかという疑念を持ち,そうした政治思想史的近代像を
相対化する視座としての仏教思想史を論じてきた(1)。既刊二刊はそのような意図の下に構想され,
明治の仏教思想家を取り上げ,仏教という観点から近代日本を捉え直す試みであった
(2)
。
本書はこうした試みに連なる位置を与えられているが,しかし既刊二刊より六年が経過し,本
書は単に先述したシリーズ既刊の続編には留まらない。その間に著者の論考は更なる進展を見せ
ており,従って本書を位置付ける上では,本書がまた異なる重要な著作の上に成立していること
を踏まえねばならない。
2007 年に出版された『他者/死者/私―哲学と宗教のレッスン』(岩波書店)において,著者
は自身の思索をまとめあげた。内容をごく簡略に紹介すると,著者は同書の中で「宗教=哲学の
実践」と定式化しており,その始点となるのが晩年の田辺元が説いた「死の哲学」である。著者
は田辺の「死者との実存協同」と言う概念を,哲学において初めて「死」でなく「死者」を対象
においたものとして高く評価する。そして「死者との関わり」こそが,近代的あるいは現代的な
「個」と「個を越えるもの」の相克を打ち破り「他者」へと開かれていく起点となるとする。
そのように推移した著者の近年の思索を踏まえた上で改めて本書の位置を確認すると,序章に
おいて著者自ら述べているように,『他者/死者/私』を理論篇とするならば,本書はそれを実
証し近代思想を仏教としての観点から捉え直していく歴史篇ということになる。特に死者に関す
る論考群などは,『他者/死者/私』を補う性格を顕著に持つ。
また著者によれば,本書を貫くのは近代思想の「深層」へと更に迫りゆこうとする態度である
という。対象を知識人に限ることなく,また政治動向への連続性に拘ることをしない,という姿
勢であり,先述した政治思想中心の近代思想史を克服せんとする意図が見える。「深層」と称す
る仏教的思想伝統の近代的反映をいわゆる周縁から読み取ろうとしており,所収論文の対象が文
学,女性,地方と広範に亘る由縁であろう。
では以下に,本書に収録されている論文から特に重要と思われるものを紹介していく。
Ⅰ-1「近代日本の国家と仏教」では,島地黙雷,清沢満之,高山樗牛,清沢門下,田中智学
といった明治期の主要な仏教思想家を通して,各思想家それぞれの国家に対する思想と対応を取
り上げており,これまでの著作の中で著者が論じてきた彼らに対する評価を整理したものとして
読むことができる。その抄訳を更に大胆に簡略化して紹介すれば,その概要は以下の通りである
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