高知工科大学工学部知能機械システム工学科知能流体力学研究室.pdf

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高知工科大学工学部知能機械システム工学科知能流体力学研究室

平成16年度 卒業論文 角柱を過ぎるニュートン流体の流れ解析 高知工科大学工学部 知能機械システム工学科 知能流体力学研究室 中村 篤人 目次 第1章 緒言 1.1 はじめに 1 1.2 カルマン渦列 1 1.3 数値解析 1 1.4 差分法 1 1.5 研究目的 2 第2章 基礎方程式 2.1 基礎方程式 3 2.2 無次元化 3 第3章 計算方法 3.1 計算領域 4 3.2 計算格子 4 3.3 差分法の解法 3.3.1 HSMAC 法 5 3.3.2 風上差分法 7 3.3.3 計算式 8 3.4 計算条件 11 第4章 計算結果および考察 4.1 計算結果 12 4.2 精度による結果への影響 20 第5章 結言 22 参考文献 謝辞 1 第1章 緒言 1.1 はじめに 元来,流体力学の分野では現象を解明するための手段として実験が用いられてきたが, 近年コンピュータの性能が急速に発達したことにより実験を行わずにコンピュータ上で同 じような条件の下,数値計算によって現象を解明することができるようになった.その結 果これまで実験に要してきた時間やコストを大幅に削減することが可能となった.現在で は,航空機や自動車の設計,天気予報など様々な分野で活用されている.また,パーソナ ルコンピュータの性能が向上したこともあり数値解析が手軽に出来るようになった. 1.2 カルマン渦列(1) 一様流中に円柱や角柱などの物体を置くと,物体の後方に規則的な渦列が発生する.こ の渦列は理論的に証明した研究者の名前を取ってカルマン渦列と呼ばれる.身近な例とし て,風の強い日に聞こえる風の音や,旗がはためくのはカルマン渦の発生によるものであ る. 一様流中に物体を置いたとき物体にぶつかった流れは上下に分かれて物体の表面に沿う ように流れる.物体の表面上では速度は 0 という条件から物体の上面では時計回りの循環 をもつ渦の層が,逆に下面では反時計回りの渦の層が生じ,剥離して流れの中に押し流さ れる.この渦の層による不連続面は不安定なために自ら巻き込んで物体の背後に渦を形成 し,上下交互に下流側に流されることによってカルマン渦列となる.渦が剥離して流体中 に放出されるたびに物体まわりの循環の方向が変化するために物体に対して流れと垂直

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