丰田育人口头禅第一部.pptVIP

GLOBAL FOCUS ON AUTOMOTIVE AND AEROSPACE 人を育てる『トヨタの口ぐせ』 トヨタ自動車にはトヨタ生産方式をはじめとしたトヨタの考え方を、どんなに好調なときも、また苦境に立たされたときはなおさら忘れることがないよう、絶えず口にし耳にしてきた言葉がある。 トヨタ生産方式は難解なものでも独特なものでもない。その本質は『どのように働くべきか』『どのように人を育てていくべきか』についてのきわめてシンプルな考え方に他ならない。 彼らが口ぐせのように用いてきた言葉をおさらいし、その意味を考え内容の理解に努めわれわれの日々の仕事に役立てて行きたい。ここに代表的なものを紹介したい。 第一章：『リーダー』を育てるトヨタの口ぐせ １．おまえ、あそこ行ったか、俺は行ってきたぞ 　?トヨタには、現地?現物?現実という三現主義がある。　実際に現場に行き、現物を用いて考え、現実を捉える。それが社内の隅々にまで浸透している。そして、トップ自らがこれを実行し、社員に示し続けている。 ?トヨタ第５代社長トヨタ英二氏は、米国GMとの合弁工場NUMMI訪問したときに、昼食はぱっぱと食べて、『よし現場に行こう』といって飛び出して行った。食事よりも現場である。 ?トヨタには『付加価値を生む現場が一番大切』という考えが浸透している。だから、トップ自らが現場をこまめに見て歩く。　　　　　　　　　　　　　　　　　 第一章：『リーダー』を育てるトヨタの口ぐせ ２．者に聞くな、物に聞け ?「者」とは「人」のことである。一方、「物」とは「現場」や「製品?機械」のことである。 　?部下からの報告だけに頼ってはいけない、管理監督者は現場を見なさい、ということ。 ?これは不良が沢山出たり、機械が故障したときは、自分の目で見ることによって報告以外のことが、真実が見えてくるということ。 第一章：『リーダー』を育てるトヨタの口ぐせ ３．管理監督者は、「火消し」にかかりきりではいけない。 　?目の前で問題が起きる。そのときに冷静であれば、「こういう問題は再発するからきちんと手を打たなくては」と考えられる。 ?リーダーの仕事は、火事を消すことではない。火事が起きない仕組みを作ることである。 　　　　　　　　　　　　　　　　　 第一章：『リーダー』を育てるトヨタの口ぐせ ４．「やってみせ、やらせてみせ」という手順がある。ここまでは多くの会社でやっている。だがトヨタではその後の「フォローする」を徹底してやっている。 　?部下に作業手順を教える。しばらくやらせてみて、うまくいったとしましょう。それを見て、「私は教えたよ。上司としての仕事はやったよ」で終わらせてはいけないのです。 ?部下がほんとうにわたしのおしえたことが出来るようになったかを、いつも見ていないといけない。教えたことをマスターしたな、体で覚えたな！というところまでフォローしていくのです。これはものづくりにとって、とても大切なことである。 第二章：『できる人』を育てるトヨタの口ぐせ ５．あなたは、誰から給料をもらうのか？「課長から？」、「会社から？」 《質問》 １）課長から？ ２）会社から？ ３）顧客から？　　　　　　　　　　　　　　　　　　 第二章：『できる人』を育てるトヨタの口ぐせ 　?会社が喜ぶものを作っても、給料はもらえない、すべてはお客様から始まる。給料はお客様からもらっている。これが仕事の基本だ。 ?トヨタで「仕事における五大任務」とは、①安全、②品質、③生産、④原価、⑤人事。これを考える時「給料はお客様からもらっている」から出発すると理解の深さがより深いものとなる。 ?給料はお客様からもらっている。だから、お客様がほしいと思ったときに品物が出来ていないといけない。それに応えられる生産体制が大切。　　　　　　　　　　　　　　 第二章：『できる人』を育てるトヨタの口ぐせ ７．じゃあ、二週間後に来るから ?「トヨタではどんなことでも絶対に期限を決めるのです?そして期限を決めたことは、それまでに必ずやるのです。」 　?「二週間後に来るからね」ってそこまでは上司は部下に対して優しい。途中の段階で余り進んでいなくても、何も言わない。 ?期限がきたら、上司は必ず見に来る。見に来てきちんと仕事を評価する。仕事が意向に沿わない場合でも決して叱ったりはしない。ただ、何も手をつけていなければ、行動を起こしていなければ、ものすごく叱られる。 第二章：『できる人』を育てるトヨタの口ぐせ ８．スタッフは二つ上で見なさい ?自分が今いるところよりも高い視点に立ってみる。「例えば班長なら、一つ上の組長ではなく、工長の眼で見なさい」ということ。 　?トヨタ生産方式の考え方の一つに、「個々の能率、全体の能率」がある。これは、