无害化処理技术の実证试験.pdf

第２章 無害化処理技術の実証試験 2.1 実証試験の目的 本実証試験は、セメントキルンのテストプラントにおいて石綿含有建材の加熱処理実験を行い、処 理後物、排ガス等を調査・分析し、無害化処理の状況を確認することを目的とした。 2.2 実証試験の内容 実証試験の内容は、以下に示すとおりである。 2.2.1 設備の概要と実験内容 （1）設備の位置 今回の処理実験に供するテストプラントの設備名称及び位置は以下のとおりである。テストプラン トの敷地図は図2.2-1に、対象敷地位置は図2.2-2に示すとおりである。 ・ 設備名称：太平洋セメント（株）小野田工場５号テストキルン ・ 位 置：山口県山陽小野田市大字小野田6276番地 40m バグフィルター ＨＥＰＡフィルター ＋煙突 ロータリーキルン 図2.2-1 テストプラントの敷地図 4 駅 田 野 小 南 Ｒ Ｊ 5 N 200ｍ 対象敷地 図2.2-2 対象敷地位置 （2）テストプラントの設備の概要 本処理実験に用いたテストプラントは、サスペンションプレヒーター部分※が省略されたロータリ ーキルンと、焼成によって発生する未反応ガスを処理するための反応塔から構成され、セメントクリ ンカーの焼成工程を模した構造となっている。 本処理実験では、重量割合で約8％の石綿を含む板状建材の廃材をボールミル粉砕することで、ま ず石綿含有建材の微粉砕物を作製し、この粉末15重量％と再生Ｂ重油85重量％の混合物からなるス ラリー状燃料を調製した。そして、スラリー状燃料をポンプで圧送することで、テストプラントの窯 前よりバーナーから噴霧し高温で燃焼させ、含有する石綿を熱処理する。 テストプラントの設備の概要については、表2.2-1に示すとおりである。 ※サスペンションプレヒーター部分は、セメント原料粉末を流動させながら予備焼成する機構が備えられている。 市販のポルトランドセメントは、サスペ