2010年1月の医療機器の生産輸入金額.pdf

財団法人医療機器センター附属医療機器産業研究所 ＭＤＳＩファクトシート No.1（2010年4 月） 2010 年 1月の医療機器の生産・輸入金額 （薬事工業生産動態統計調査月報平成２２年１月分速報値より） 医療機器産業研究所主任研究員 中野壮陛 本資料は、厚生労働省の薬事工業生産動態統計調査月報－平成 21 年 1 月分及び平成 22 年 1 月分速 報が平成 22年 4月 5日に公表されたことに伴い、大分類別に集計・分析したものである。 【データ範囲】 2009年 2月から 2010年1月の間：月報速報データ 2007年 1月から 2009年1月の間：月報データ ※薬事工業生産動態統計調査月報の速報値と確定値の間には 5％程度の乖離があることが過去のデータから確認されており、 本ファクトシートもそれらの影響を受けている可能性が否定できないことを予めご了知下さい。 1. 医療機器全体の金額、輸入金額の推移 医療機器全体における 2010 年 1 月の生産金額と輸入金額の合計金額は 2,963 億円で、前月比 21.8％減、対前年同月比 28.4％増であった。 生産金額は 1,352億円で、前月比 17.5％減、対前年同月比 7.3％減であった。 輸入金額は 1,611億円で、前月比 25.1％減、対前年同月比 89.9％増であった（図 1）。 全体的傾向としては、中期的に見れば増加傾向にあるものの一時的には落ち込んでいる。ただ し、例年 1月は前月より減少傾向にある。 生産金額と輸入金額の構成割合は生産 45.6％、輸入 54.4％と輸入が生産を上回っている。前月 の生産 43.3％、輸入 56.7％に比べ生産割合が 2.3ポイント微増しているものの、前年同月の生産 60.9％、輸入 39.1％と比較すると生産割合が 15.3ポイントも大幅減少している（図 2）。 2009年 2月以前は輸入割合が生産割合を上回ることは無かったが、2009年 2月以降の 1年間で は輸入割合が生産割合を上回る月が 9ヶ月存在し、輸入超過がより一層進んだ結果となった。 大分類別の合計金額では、生体機能補助・代行機器が 529 億円（構成比 17.9％）で最も多く、 次いで治療用又は手術用機器が 513億円（同比 17.3％）、処置用機器が 466億円（同比 15.7％） の順であった（図 3）。上位 3大分類による累積の合計金額は 1,507億円（同比 50.9％）である。 大分類別の生産金額では、生体現象計測・監視システムが 330 億円（構成比 24.4％）で最も多 く、次いで処置用機器が 304億円（同比 22.4％）、生体機能補助・代行機器が 164億円（同比 12.1％） の順であった（図 4）。上位 3大分類による累積の合計金額は 797億円（同比 58.9％）である。 大分類別の輸入金額では、治療用又は手術用機器が 474 億円（構成比 29.4％）で最も多く、次 いで生体機能補助・代行機器が365億円（同比22.7％）、医用検体検査機器が322億円（同比20.0％） の順であった（図 5）。上位 3大分類による累積の合計金額は 1,161億円（同比 72.1％）である。 1 財団法人医療機器センター附属医療機器産業研究所 ＭＤＳＩファクトシート No.1（2010年4 月） 5,000 合計 速報値 生産 4,000 輸入 ） 3,000 円