2010年3月の医療機器の生産輸入金額.pdf

財団法人医療機器センター附属医療機器産業研究所 ＭＤＳＩファクトシート No.3（2010年7 月） 2010 年 3月の医療機器の生産・輸入金額 （薬事工業生産動態統計調査月報平成２２年３月分速報値より） 医療機器産業研究所主任研究員 中野壮陛 本資料は、厚生労働省の薬事工業生産動態統計調査月報－平成 22 年 3 月分速報が平成 22 年 7 月 16 日に公表されたことに伴い、大分類別に集計・分析したものである。 【データ範囲】 2009年 8月から 2010年3 月の間：月報速報データの生産金額、輸入金額 2007年 4月から 2009年7月の間：月報データの生産金額、輸入金額、輸出金額、国内市場1） ※薬事工業生産動態統計調査月報の速報値と確定値の間には 5％程度の乖離があることが過去のデータから確認されており、 本ファクトシートもそれらの影響を受けている可能性が否定できないことを予めご了知下さい。 1. 医療機器全体の生産金額、輸入金額の推移 医療機器全体における 2010年 3月の生産金額は 1,774億円で、前月比 29.7％増、対前年同月比 16.3％増、輸入金額は 982 億円で、前月比 53.1％減、対前年同月比 6.3％増であった（図 1、図 19、図 20）。生産金額は、過去 1 年の中で 2 番目に高い値を示し、3 ヶ月連続増加傾向にある。 一方、輸入金額は、過去 1年の中で 5番目に低い値を示し、前月の半分以下の値を示している。 生産金額と輸入金額の構成割合は生産 64.4％、輸入 35.6％と生産が輸入を上回っている。前月 の生産 39.5％、輸入 60.5％に比べ生産割合が 24.9ポイント減少し、前年同月の生産 62.3％、輸 入 37.7％と比較すると生産割合が 2.1ポイント減少している（図 2）。 これまで輸入割合が生産割合を上回ることが無かったにもかかわらず、過去 1 年の中で輸入割 合が生産割合を上回る月が 5ヶ月存在し、入超傾向の加速化が懸念されていたが、2010年3月に 生産金額の増加と輸入金額の急減により、生産金額と輸入金額のバランスが保たれた形となった。 大分類別の生産金額では、処置用機器が 395 億円（構成比 22.3％）で最も多く、次いで画像診 断システムが 384億円（同比 21.7％）、生体現象計測・監視システムが 230億円（同比 12.9％） の順であった（図 3）。上位 3大分類による累積の合計金額は 1,009億円（同比 56.9％）である。 大分類別の輸入金額では、生体機能補助・代行機器が 256 億円（構成比 26.0％）で最も多く、 次いで、処置用機器が 244億円（同比 24.8％）、眼科用品及び関連製品が 128億円（同比 13.0％） の順であった（図 4）。上位 3大分類による累積の合計金額は 627億円（同比 63.9％）である。 なお、2009年 7月の生産金額は 1,333億円、輸入金額は 898億円、輸出金額は 395億円であり、 国内市場は 1,835億円であった。輸入浸透度2）は 48.9％であった。 1 国内市場＝生産金額＋輸入金額－輸出金額 2 輸入浸透度＝輸入金額／国内市場 1 財団法人医療機器センター附属医療機器産業研究所 ＭＤＳＩファクトシート No.3（2010年7 月） 2,500 国内市場 生産 速報値 輸入 輸出 2,000