①ガイドライン案（シラバス部分）については、各科目担当の委員さんに.doc

科目ごとの到達目標、評価、展開 ①生活支援の理念と介護における尊厳の理解（30h:通信15h） １級課程修了者?２級課程修了者（15h程度:通信7.5h程度） １ 尊厳を支えるための専門職としての意識を持った行動がとれる。 ２ 利用者一人ひとりがその人らしい生活が継続できるよう、尊厳を支える介護を提供することができる。 ３ 利用者の生活意欲を引き出し、自立支援や介護予防の視点で介護を提供することができる。 ４ 学習した生活支援を目標に、創意工夫のある取り組みを行うことができる。 ５ 市民としての権利と義務をもち、社会生活を送る主体として利用者をとらえ、適切に対応、支援することができる。 １ 人間観や人間像の理解に基づいた尊厳を支える介護?福祉について理解させる。 ２ 介護?福祉サービスを提供するにあたっての基本的視点の形成を促す。 １ 障害があっても地域のなかでの望ましい暮らしを続けるために、尊厳を支えるケアや生活支援のあり方?方法等について、自分自身の生活に照らして考察できるように展開すること。 ２ 市民として社会生活を送る高齢者や障害者等へのインタビューなどを通して、それぞれが歴史を重ね、さまざまな社会関係をもち、主体的に暮らす市民であることが理解できるように展開すること。 ３ 介護職員へのインタビューなどを通して介護の意義や専門性、働きがいなどを考察できるように展開すること。 ４ 虐待、身体拘束がおきてしまう背景、権利擁護のあり方などについて、事例をもとに考察できるよう展開すること。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊太字は演習部分を示す 内容 演習等の展開例 修了時の評価ポイント １）人間理解と尊厳 ①人間理解の視点、豊かな人間観、多様な価値観 ②老い ③障害 ④死生観 ⑤性 ⑥自立 ?尊厳をもって暮らしを継続する人の生きがい、生活のありようを踏まえた生活支援について理解を促す。 ?「ヒポクラテスの誓い」などの言葉を手がかりに、援助者に求められる倫理を実践に即して示す。 ?老い、障害、死生観についてグループ討議等を通して検証し、視点を整理する。 ?死生観とは死と生に関する考え方であり、近年は個人的なものとして形成される傾向にある。死にゆく過程に関し、個々の捉え方があることを具体的に示す。 ?同性介護、異性介護について事例を示すことから具体的に考察する。 ?自立の概念を示し、自立支援について具体例をあげ、理解を促す。 ?サービス利用者を支援する上で、人間理解の重要性について述べることができる。 ?生活環境、生活観、生活様式の概念を説明できる。 ?援助者に必要な基本姿勢を列挙できる。 ?自己決定、自立支援について説明できる。 ２）生活の考え方 ①生活の定義 ②生活支援の考え方 ?生活とは人間が生きていくうえで行う諸活動の総体のことであるが、狭義には日常の営みや暮らし向きを指す。また、労働力の再生産という視点を広げて、教養や娯楽?休養といった非労働的な領域も含むという視点から生活を捉えることも求められる。そのうえで生活について総合的に捉え、全体性、継続性の意味について理解を促す。 まず、自分の生活についてよく考えてもらう。利用者の生活全体を例示し、時間的、空間的、社会的な面から生活全体を捉える視点を養う。 ?主体性に基づく生活の継続性について理解を促す。 ?生活課題が地域、家族関係、障害内容、年齢等によって異なることを、事例を用いて示す。 ?生活の概念について記述できる。 ?障害者、高齢者などのハンディのある人への生活支援の重要性について説明できる。 ?生活支援に必要な社会資源を具体的に列挙できる。 ３）福祉の支援の考え方 ①これまでの福祉の考え方の流れ ②ノーマライゼーション ③リハビリテーション ④障害の受容 ⑤ＱＯＬ ⑥家族介護から社会的介護へ ⑦エンパワメント、共生 ?これまでの福祉の流れを踏まえ、ノーマライゼーション、リハビリテーションの理念について示す。 ?ノーマライゼーションでは、サービスを利用しながら普通に暮らす事例などを示す。 ?介護職が関係するリハビリテーションの領域について理解を促す。 ?当事者、家族の障害受容の心理過程について事例を用いて示す。 ?サービス利用者の主体性の尊重、自己決定の支援が、生活の質の向上につながる事例を示し、理解を促す。 ?家族関係の変化と家族介護の限界、専門職が担う社会的介護の意義を示す。 ?ノーマライゼーションの概念を、高齢者や障害者の事例に基づいて説明できる。 ?リハビリテーションの理念を説明できる。加えて、リハビリテーションにおける介護職の役割を列挙できる。 ?利用者や家族の障害受容の心理過程を理解した支援の大切さを説明できる。 ?生活の質を