「笑う門には福来たる」-kohoku-e.sapporo.pdf

平成２２年（2010 年）４月６日 Ｎｏ．1 幌北小学校だより 心の水源地に水をたたえる営み 校 長 福 田 信 一 新学期が始まりました。雪解けの水の音。木々の芽のふくらみ。土の間から顔をのぞか せ始めた草花。万物が生命の躍動感に満ち溢れる春を迎えました。幌北小学校でも自然の 営みと同様にそれぞれに進級した子どもたちが張り切って登校し、活気に満ちた新学期を 迎えました。 始業式では、「ほほえみこぼれる幌北の子」と表現されている幌北の心を大切に、今年も 笑顔で学校生活を送ろうと誓い合いました。かわいらしい新一年生６０名も入学してきま した。全校では昨年度と同じ12学級、そしてことばときこえの教室、院内学級です。 さて、地球は「水の惑星」と呼ばれています。地球にある水の量は約14億立方ｋｍ、東京ドーム1兆１０００億杯分 です。でも、97.5%は海水で、淡水は2.5％しかありません。しかも淡水の7 割は氷河と氷山。その残りの9 割は地下 水なので、人間が直接採水して飲み水にできる河川や湖沼は、たった0.01% しかないそうです。 日本には、無駄遣いすることを「湯水のように使う」という諺がありますが、この言葉は、日本には水が豊かにあると いうことの証でもあるのでしょう。でも、水は豊かですが食料自給率は40％で、穀物や肉などの60％を輸入に頼って います。穀物や肉を育てるには膨大な水が必要です。例えば、白米1 ｔを生産するには水3600 ｔ、小麦1 ｔには水2000 ｔが必要です。牛肉は飼料の生産や牛の飲み水や飼育に使う水を加算すると、１ｔにつき水2 万6000 ｔが必要です。 豚肉1 ｔは水5900 ｔ、鶏肉は水4500 ｔです。ですから、牛丼一杯を食べることは水2000ℓを飲むことと同じです。 ハンバーガー１個は水1000ℓ。ざるそばは700ℓです。ハンバーガー半分を残したら、水500ℓを捨てたことになりま す。でも、このことは、直接目には見えないので、普段はなかなか気付きません。 同じように、普段接している子どもたちの心の中は、直接目には見えません。張り切った顔で始業式に並んでいる子ど もたちの心の中の意欲と希望の水源地に、一年間ずっと水が満々とたたえられ、枯渇しないままですごしてほしいもので す。その、目には見えにくい子どもたちの心の中をとらえ、子どもたちの心の水源地に水を注ぎ込むのは教師や親の役割 です。子どもの心の水源地は、慈しむという行為なしに水を満たすことはできません。言葉と心をじっくりと交わし合い、 子どもたちの心の水源地を豊かにしたいものです。そのためにも、「挨拶」「掃除」「ふわふわ言葉」「朝読書」さらには「歩 くこと」を大切に、本年度も教育活動を行います。 今年度の本校のスタッフは、普通学級の教諭1名、院内学級の教諭１名が入れ替わり、新たに、指導方法を工夫できる ように教諭1 名が加配されました。用務員さんは 1 名体制となりました。総勢３１名が、幌北の子どもや保護者、地域 の皆様の信頼に応えようと心を新たにしています。子どもたちの心の水源地に水をたっぷりとたたえ、楽しく充実した教 育活動が展開できるよう職員一同努力いたしますので、今年度もどうぞよろしくお願いいたします。 ～本年度のオールスタッフです～ 校 長 福田 信一 教 頭 髙橋 智 総 務 嶋本 剛 総 務 遠山 樹彦 １年１組 福島由紀子 １年２組 平澤 知則 ２年１組 宇野 絵美 ２年２組 斎藤 俊博 ３年１組 井上 絵里 ３年２組 長野 雅美 ４年１組 菅原 英司 ４年２組 古谷 梢 ５年１組 岩田 瑠美 ５年２