别纸-神奈川県.doc

県立茅ケ崎里山公園 管理運営業務の内容及び基準 Ⅰ　神奈川県立都市公園の管理 神奈川県立都市公園は、県土の水と緑のネットワークの核として、また、県内の都市公園のモデルとして位置づけられるものであり、良好な都市環境の形成、スポーツや文化活動など多様なレクリエーションの場、自然とのふれあいや憩いの場、健康増進や福祉活動の場、地域の防災機能の向上など、その立地特性等に応じた多彩な役割を担っています。このような県立都市公園の役割を踏まえ、誰もが安全で快適に利用できる質の高い公園の管理と運営を行うことが求められています。 Ⅱ　公園の概要 所在地 茅ケ崎市芹沢 公園面積 約１９．８ｈａ 環境特性 本公園は多くの谷戸が点在し、かつては「九十九谷戸」と呼ばれていた茅ケ崎市北部（藤沢市西北部にかけて）に位置し、オープンスペースや遊具等の利用、里山の豊かな自然環境とのふれあいなどを目的に多くの利用者が訪れています。 公園内にある「柳谷（やなぎやと）」も、かつては人との関わりで維持されてきた里山の景観が残され、多様な動植物が生息していた谷戸でしたが、雑木林の燃料利用が少なくなり、また狭い谷戸では効率的な農作業が出来ないことなどから、近年はかつての里山の風景が失われつつある状況にありました。そこで、里山の風景を活かした、県民の憩いの場となる公園の整備を進め、現在ではその中でも憩いの場、散策休養の場及びレクリエーションの場となる谷戸上部の台地状の部分を中心に開園しており、広場のある「山頂の村」、遊具や池のある「子供の村」など、家族連れを始め多くの利用者に親しまれています。 平成１７年３月には「茅ケ崎里山公園倶楽部」が発足し、今後は農作業や樹林地管理等を多様な県民との連携によって貴重な里山環境を保全、回復することを目標としています。 公園整備方針 本公園は、自然とともに生活を営む里山の景観を受け継ぎ、自然と未来の織りなす豊かな未来環境を作ることを目指す「湘南みらいの里」をテーマとして整備を進めています。 また、里山保全の担い手となる地域住民や県民との協働を推進するため、平成１４年８月に茅ヶ崎里山公園協議会を設置し、公園の施設整備や管理運営、施設利用について意見を聞きながら公園づくりを進めています。なお、茅ケ崎里山公園倶楽部は、茅ケ崎里山公園協議会での協議を経て、県民参加による県民と公園管理者との協働による公園の維持管理運営を行うために設立された組織です。 （５） 管理運営方針 指定管理者の創意工夫による、利用者に対する質の高いサービス提供を期待します。なお、指定管理者には、次の管理運営方針について内容を理解の上、遵守していただきます。 ア　基本方針 多様で貴重な動植物を育む豊かな里山環境を保全するとともに、里山文化を体験する場、里山の自然と親しむ場、自然とのふれあい活動に参加する場を提供する公園として管理運営することとします。また、散策休養の場、レクリエーションを楽しむ場、ジョギングなどの健康増進の場、ボランティアがやりがいを持って公園に関われる場など多様なニーズに対応した公園として、各施設が安全で快適に利用できるよう管理運営することとします。 イ　自然環境保全方針 ①　サシバやカエルを指標種とし、貴重で多様性のある動植物相や豊かな里山環境を保全することとします。 里山保全エリア保全方針に基づき、それぞれのゾーンごとの特性を踏まえた適切な維持管理、運営を行うこととします。 将来にわたり様々な動植物を育み、貴重な生息空間となる多様な環境を維持するとともに、人との関わりによって育まれた自然である里山環境を十分理解した上で保全していくこととします。 ウ　維持管理方針 植栽管理（植込地、芝生、樹木、草地等管理）について、本公園の特性や、里山保全エリアの保全方針を踏まえ、各植物の特性及び生態系に配慮したうえで、適正に持続、育成するよう必要な維持管理を行うこととします。 施設や設備については、その機能や特性を十分理解した上で清潔かつ正常に機能し、利用者が安全で快適に利用できるよう適正な管理を行うこととします。 利用者や様々な団体との情報交換?共有を図りながら維持管理業務を行うこととします。　 遊具や木製施設などの公園施設については、重点的に巡視を行い、状況をよく把握し、安全に利用できるよう管理を行うこととします。 エ　運営方針 ①　利用者の声に耳を傾け、管理運営に反映させることによって利用者のための運営を行うこととします。 ②　県が示す里山管理の基本方針に基づき、地元の専門家等の助言を得ながら、本公園の水田?雑木林の保全などを、地域住民や市民ボランティアと連携して積極的に推進し、公園の運営や里山環境の保全に寄与するため、コーディネートを行うこととします。 ③　水田や