山村振兴计画.doc

山　村　振　興　計　画 平成２３年３月 （平成２７年３月変更） 福　井　県　大　野　市  目　　　　　　　次 Ⅰ．地域の概況　　　????????????????????????１ Ⅱ．現状と課題　　　????????????????????????２ 　 Ⅲ．振興の基本方針　????????????????????????２ Ⅳ．振興施策　　　　????????????????????????３ Ⅴ．他の地域振興等に関する計画、施策等との関連　　?????????６ 山村振興計画書 都道府県名 市町村名 作成年度 福井県 大野市 平成22年度 振興山村名 下穴馬村、上穴馬村 （旧和泉村） 指定番号 第553号 Ⅰ．地域の概況 振興山村地域は、福井県の東端にあって岐阜県に境を接し、東西20㎞、南北18㎞、面積332.38k㎡である。本地域の中央を岐阜県境に源を発する九頭竜川が東西に貫流し、これに大小の河川が合流している。中央部に九頭竜川をせきとめた九頭竜ダムがあり、鷲、山原、石徹白、三面、知奈洞の各ダムがそれぞれ大小の人造湖を形成している。 　　地形はおおむね急峻で、当地域最高峰の荒島岳(1,523m)をはじめ、左門岳、滝波山、平家岳、毘沙門岳など1,000m級の山岳が周囲にそびえている。 　　日本海側特有の気候で、夏季も比較的晴天が少なく、冬季の曇天降雨降雪の多い寒冷多雨型である。過去10年間（平成12～21年）の年間平均気温は13.8℃、最高気温38.0℃、最低気温－9.9℃と寒暖の差が激しく、年間降雨量は1,500㎜～2,500㎜あり、積雪期間は11月下旬から3月下旬でその量は1m～2m、多い時には3mに達することもある。 　　本地域における人口は541人(平成22年国勢調査速報値)で、人口密度は1.6人/k㎡である。昭和35年に5,266人であった人口はダム建設に伴う水没移住などによって半減し、ダム完成後の昭和45年には2,453人(53.4%減)となった。その後も人口は減少傾向を続け、昭和45年から平成22年の間において、日本亜鉛鉱業（株）中竜鉱業所の採掘中止に起因する減も含めて1,912人(77.9%)の減少となっている。また人口の減少とともに高齢化が目立ち、昭和35年における65歳以上の老齢人口は6.8%であったのに対し、平成17年においては31.1%となっている。 本地域の面積の94.3%にあたる31,341haが山林で、農用地は河川に沿ってわずかしかなく、面積では1.1%に過ぎない。田、畑など合わせてわずか33haにすぎず、山間地であることから稲作を中心とする耕種農業の生産性は低く、今後においても規模拡大を図るための開発可能地は少ない。 　　林業においては、昭和30年代まで薪炭生産地帯であったため、造林が遅れており人工造林率は30%と県平均の40%を下回っている。保有形態は、国有林24%、公有林7%、私有林69%という構成であるが、私有林の3分の2は村外居住の地権者の所有となっている。 　　また、本地域には亜鉛、鉛を産出する日本有数の鉱山があり、最盛期には亜鉛約20,000ｔ／年、鉛約1,300ｔ／年の精鉱を産出してきたが、昭和62年に事実上閉山となった後、平成元年より展開していた鉱道や採掘場の一部を利用した観光事業も、平成18年11月限りで営業を終了した。 　　労働力人口も総人口の減少に比例して年々減少しており、昭和35年の2,962人から平成17年には376人に減少し、労働力人口にも高齢化現象が進んでいる。 Ⅱ．現状と課題 　　振興山村地域においては、昭和44年に振興山村に指定されて以来、第一期から第四期の山村振興計画に基づき、道路交通網、産業の生産基盤、農業経営近代化施設及び観光レクリエーション施設などの整備を重点施策として実施してきた。その結果、農林業の基盤整備、機械化によって労働力の省力化が図られるとともに、道路の改良?舗装や観光施設の充実などによる観光客の増加が促進された。 　　しかしながら、基盤産業であった農林業の経営規模が零細で、ほとんどの世帯が農林外所得により生計を維持している。しかも特別豪雪地帯であり、積雪期間が長く、道路事情も悪く、諸生産活動を停滞させるなど過疎化の大きな要因となっている。 このような本地域の実情から、森林、農用地の保全については、近年、特に従事者の高齢化と減少などにより限界に達している。今後は、一層の近代化、高度化を図るとともに、後継者の育成や農林水産業と観光?商工業との連携を強化するなどにより、所得の増加と総合的な農林水産業の育成を図る必要がある。 また、高速交通網の進展に伴い、中京方面からの流入も増加の傾向にあるとともに、本地域を訪れる観光客は年間7