岬丘陵景観领域（建筑物）.doc

大規模建築物等自己評価書〔岬?丘陵景観領域における建築物の場合〕 １　基本目標 ①個性のある風景の発掘と創造（西播磨海岸らしさの創造） ②自然の摂理を生かす（自然を守りながら利用する視点） ③地域の生活環境の質的向上（生活環境の保全と創造） ④伝統文化の再認識（歴史的な環境の保全と再生） ２　基本方針 ①岬、崎及び鼻からの風景の保全と調和 ②海上からの風景の調和 ③海岸道路軸からの風景の調和 ④視点場（展望台、眺望点）からの風景の保全と調和 ３　項目別基準 項 目 基　　　　　　準 ????欄 景観への配慮事項 位置?規模 位置 分散したり、分棟したりするなど、周辺景観に突出しない位置?規模とする。 主要な視点場から見て、背景の山地や丘陵のスカイラインを分断し、又は遮へいしないよう努める。 主要な視点場から見て、社寺等、歴史的ランドマークを遮らないよう努める。 主要な視点場からの海への眺望や海岸線への眺望を遮らないよう努める。 敷地が山裾の場合、谷のひだに配置するなど景観上突出しないよう努める。 山並みの稜線上や海岸沿いの配置は避けるよう努める。 集落や谷筋を見通す視線を遮らないよう努める。 高さ 主要な視点場から見て、岬や鼻の丘陵地のスカイラインを切らない高さとし、周囲の環境に溶け込むよう努める。 周辺建築物との関係 周辺に建築物がある場合は以下の点に配慮する。 (１)接道部の軒高の連続性に配慮する。 (２)雁行型配置や分節デザインに努め、周辺建築物の間口幅との調和に配慮する。 項 目 基　　　　　　準 ????欄 景観への配慮事項 位置?規模 敷地 自然地形を尊重し、造成は必要最小限とし、周辺地形になじむよう努める。 造成により法面や擁壁が生じる場合は、石積み等の自然材料の利用に努める。 裸地の法面やコンクリート等の自然材料以外で擁壁を設置した場合は、遮へい緑化に努める。 余裕ある敷地を確保し、建ぺい率?容積率にゆとりを持たせるよう努める。 意　　　　　　　　　匠 壁面 水平美を基調とした意匠に努める。 緑と調和するよう陰影のある深い建築立面の意匠となるよう配慮する。 分節したり、雁行型とするなど、周辺と調和した意匠に努める。 壁面設備 給水管、ダクト等は、外壁面に露出させないよう設置する。やむを得ず外部に露出する場合は、壁面と同色の仕上げを施す等の措置を講ずる。 屋根?屋上 屋根形状は、勾配屋根や周辺と調和した形状とするよう努める。 屋上設備 屋上設備は設置しないよう努める。やむを得ず設置する場合は、壁面を立ち上げたり、疑似屋根的処理によって適切な覆い措置を講じるなど、突出しないようスカイライン処理に配慮する。 低層部 長大な無窓壁など、単調な壁面をつくらないよう努める。 基礎部 基礎部は、周辺の自然景観と調和するよう努める。 駐車場部 周辺と調和した出入口意匠や外壁仕上げとなるよう配慮し、主要な視点場、特に見下ろす位置にある視点場から自動車が見えにくい構成となるよう努める。 屋外階段 形態、材料、色彩によって建築物と調和するよう努める。 ベランダ等 建築物との調和を図り、洗濯物が通りから見えにくい構造?意匠となるよう努める。 日除け 必要最小限のものとし、建物との調和に努める。 その他 多くの視線を集める場所に建つ場合には、建築物の意匠に特に配慮する。 項 目 基　　　　　　準 ????欄 景観への配慮事項 材　　　　料 金属やガラス等の光沢性のある材料を大きな面積で用いないよう努める。大きな面積で用いる場合には、周辺景観との調和に努める。 経年変化により見苦しくならない材料を選択するよう配慮する。 下見板や基礎や擁壁には、地場材料やそれに類した材料を活用するよう努める。 色　　　　　　　　　彩 外壁 基調となる色彩は、けばけばしくならないよう努める。その範囲は、マンセル色票系においておおむね次のとおりとし、色彩の演出に工夫する。 （１）Ｒ（赤）系又はＹＲ（橙）系の色相を使用する場合は、彩度４以下 （２）Ｙ（黄）系の色相を使用する場合は、彩度４以下 （３）その他の色相を使用する場合は、彩度２以下 海岸線や緑と調和した落ち着いた色調に努める。 埋立地では、上記の低彩度の色彩に加えて、色調及び色相の異なるアクセントカラーの使用についても、低彩度とし、変化の中にも、落ち着いた調和を図るものとする。 屋根 周辺の緑と調和しやすい低彩度