収蔵资料绍介旧长综合博物馆所蔵资料～自然金自然铜を中心として～.PDF

ニュースレター  第23号　　2014.10 埼玉県立自然の博物館 収蔵資料紹介　旧長綜合博物館所蔵資料 ～自然金・自然銅を中心として～ 井　上　素　子　・　高　橋　美　織 受け入れの経緯 長町井戸産自然銅   　当館は平成26年３月、（財）長 綜合博物館の 　旧長 綜合博物館は、自然銅３点を所蔵してい 自然系資料を受け入れました。この博物館は、地 ました。資料目録には産地が「秩父郡野上町井戸 元眼科医塩谷覚三郎氏の収集品を基に、昭和32年、 （荒川畔）」と記載されており、荒川で転石を採取 徳富蘇峰の命名により「汲古館」として開館した  したものと思われます。長 町井戸は自然銅を産 博物館です。十鈴鏡（国指定重要文化財）、古瓦（県 出することが知られており、金ヶ嶽山麓銅ノ入沢 指定有形文化財）・笑う埴輪（県指定有形文化財） 沿いに位置する法善寺には、寺宝として自然銅が を含む数千点の資料を所蔵していました。昨年財 祀られています。 団を解散することとなり、埼玉県は原則すべての 資料を県立の博物館で分野ごとに受け入れるこ とを決めました。当館は、鉱物資料15点、岩石資 料７点、化石資料165点、合計187点を受け入れま した。 　資料を受け入れるにあたり、鉱物・岩石標本に ついては、国立科学博物館名誉館員・名誉研究員 の松原聰氏に同定を依頼しました。ここではその 中で特に注目に値する資料を紹介します。 秩父鉱山産自然金  自然銅 （長 町井戸）　　　　H40mm×W80mm×D60mm 　秩父鉱山では、糸状・ひも状の自然金が鉄閃亜 鉛鉱に伴って産出しました。このような産状は日 　日本初の流通通貨「和同開珎」の原料となった 本全国で秩父鉱山だけという、大変珍しい産状で 「和銅（にぎあかがね）」の産地は、秩父市黒谷と す。主に大黒鉱床から産出し、20～30％の銀を含 して周知されていますが、黒谷から井戸にかけて 有しています。長さは５～10mmのものが中心で 古来しばしば良質の自然銅転石が発見されてい す。 るといいます。しかし、いずれも転石であり、鉱 　今回受け入れたのは、上記のような産状がよく 床については、今だに謎に包まれたままです。 わかる質の良い標本２点です。自然金は、最大の 　このたび松原氏の御厚意により、井戸における もので幅１mm、長さが10mm以上あります。資 現地調査および標本の化学分析をしていただき 料目録の産地「大滝村中津川」という表記や、「中 ましたので、ここで簡単に御紹介します。 津川金鉱」というラ 　法善寺には寺宝の他に御住職が長年にわたっ ベル、産状からも秩 て銅ノ入沢で採集された５個の銅鉱石がありま 父鉱山産に間違いあ す。いずれも孔雀石・珪孔孔雀石、褐色の礫状部 りません。秩父鉱山 分が複雑に混在した特徴のある岩相をしており、 産の自然金は、現在