第6章歴史文化保存活用計画-篠山市（丹波篠山）.PDF

第６章 歴史文化保存活用計画 １ 歴史文化保存活用計画の考え方 ２ 「市全域」の「歴史文化まちづ くり資産」の保存活用計画 篠山市における「歴史文化まちづくり資産」は、市 民生活の様々な場面で関わりをもっていること、「歴史 ア 保存・活用の考え方 文化まちづくり資産」の保存や継承が市民等の不断の 「市全域」を対象とした保存活用計画では、「第５章 営みや活動によって支えられてきたこと、そして、個々 歴史文化を活かしたまちづくりの進め方」をもとに、 の「歴史文化まちづくり資産」は固有の「物語」をも 取り組みを市全域に展開していくことが求められる。 って相互に深く関係していることが明らかになった。 このため、地区や集落を超えた広域的な観点からの このため、「歴史文化まちづくり資産」の保存・活用 「歴史文化まちづくり資産」の保存・活用の取り組み について、前項までに、基本理念、基本方針、歴史文 みを継続的に進める。 化を活かしたまちづくりの進め方において、仕組みの 構築や担い手づくり、「資産」の情報化などの考え方を イ 保存・活用の進め方 示した。これらの考え方をもとに、市域のなかでの広 市全域の「歴史文化まちづくり資産」の保存・活用 域性や継続性の視点、今後のまちづくりの展開を見据 を進めるため、次のような事業の推進に努める。 えた視点、生活を介したより身近な取り組みの視点の ① 市全域としての重要性や保存の緊急性、「地区」や ３つの視点から、「市全域」「地区」「集落」のそれぞれ 「集落」を超えた取り組みの必要性等を勘案して、 の区域ごとに、歴史文化保存活用計画（「保存活用計 新たな文化財の指定に向けた取り組みを進める。 画」）を定めることとする。なお、保存活用計画は下記 ② 専門家等との協力のもと、「人づくり」「担い手づく に示すように、３つの空間ごとの計画全体で構成する り」「組織づくり」を進める。 ものとする。 ③ 「地区」や「集落」における歴史文化を活かしたま ちづくり活動を支援するため、副読本の作成や講習 ■ 保存活用計画の構成 会などの開催を積極的に進める。 ◆事例 おもしろゼミナールの取り組み 中央公民館は、 「丹波ささやまおもしろゼミナール」 を連続して主催している。 「道標めぐり」市内に点 在する石柱の道標を訪ね るなど、郷土の歴史を現 場で学べる機会を設けて