週刊原油-rakuten要点.pdf

週刊原油 世界の原油情報がここに凝縮されています。 毎週木曜日午後発行 発行日 ： 2011/10/13 NY原油価格 反発中。 12日のNY原油11月限は0.24ドル安の85.57ドル。欧州不安の緩和と需要後退懸念が交錯する中、６日ぶりに小反落し た。スロバキア議会は前日、債務危機国の支援を目指す欧州金融安定化基金 （EFSF）の拡充案を否決した。しかし、週内 には再採決で可決されるとの観測が広がったことから、欧州債務問題をめぐる懸念が後退。これを受けて欧米株式市場が堅 調に推移したことが、原油相場の押し上げ材料となった。 一方、国際エネルギー機関 （IEA）は同日発表した石油市場月 報で、2011年と12年の世界石油需要を前月予想からそれぞれ下方修正した。エネルギー需要の鈍化が懸念されたことで売 り圧力がかかり、マイナス圏に押し下げられる場面もたびたびあった。また、前日までの続伸の反動で売られやすかったこ ともあり、マイナス圏で引けた。 TＯPICｓ IEA 原油需要を、5万バレル下方修正、8920万バレルに。 IEA （国際エネルギー機関）は、10月12日 OilMarketReportで2011年の原油需要を前 日量 IEAによる2011年の需要見通しの推移 月号の予測から日量5万バレル引き下げて、 百万バレル 90 89.5 8920万バレルとした。 （前年比100万バレ 89.5 89.13 89.36 89.289.3 89.389.2 ル増） 89 88.51 また、2012年の原油需要は、9050万バレル 88.5 に21万バレル下方修正した。 88 87.8 87.89 87.5 2011年と2012年の世界のGDP成長率 87 は、それぞれ3.8％と3.9％とし、更にダウン 86.5 サイドリスクが存在するとしている。前月の GDP成長率予想は3.9％、4.2％であった。 出所：IEA TＯPICｓ IEA 非OPECからの供給は前月と同じ5280万バレル。 IEAOilMarketReport10月号による非Ｏ ＰＥC諸国からの供給量は、2011年日量 日量 IEAによる2011年の 5280万バレル （前月予想と変わらず）2012 百万バレル 年日量5360万バレル（前月の5380万バレル 非OPECによる原油生産量の見通しの推移 より20万バレル下方修正）としている。 54.0 53.6 53.4 53.4 53.3 53.0 2011年9月のOPECの生産量は、3080万 53.0 52.8 52.9 52.9 52.8 52.8 バレルだったという。これはサウジアラビア とナイジェリアの生産量が減少しているのに 対しリビアの生産が増加したためだという。 52.0 10月は更に採算は35万バレル増加し、生産能 力は年末までに60万バレル増加するという。 2011年第4四半期にOPECに必要とされる 生産量は、3080万バレルで30万バレル増加