事业计画と损益分岐点分析-特定非営利活动法人福祉総合评価机构.PDF

社会福祉法人会計簿記 上級（財務管理）編 学習テキスト 事業計画と損益分岐点分析 特定事業の収支計画を考える場合の便利な道具として「損益分岐点 分析」という考え方があります。 「損益」というのは、企業会計の言い方で、社会福祉法人風に言う なら、事業活動収支計算書の「収入・支出」です。 だから「損益分岐点」は、「収入・支出が分岐する点」ということ になります。 - 35 - 社会福祉法人会計簿記 上級（財務管理）編 学習テキスト - 36 - 社会福祉法人会計簿記 上級（財務管理）編 学習テキスト １．損益分岐点の考え方 説明をするよりも先に、練習問題を解きながら考えてみましょう。 練習問題８ 地域貢献と認知度をあげるために、初期費用１００万円、年間１００万円の赤字を生じてもよ いと考えている施設があります。この施設での事業計画の期間は５年間で、諸費用を見積もると 次のように見積もることが出来ました。この場合、何件の利用が見込めたら配食サービスに取り 組むことが可能でしょうか。なお、金利等については、考慮する必要はありません。 配食サービスを行うにあたり、担当職員としてパートの調理員と配達係を各２人ずつ（合計４ 人）使うことになります。（１人あたりの賃金月額は７５，０００円です） 毎日の昼ご飯に日替わりメニューを、施設の厨房で作って届けます。 ・１食の料金は４５０円、材料費および個数に比例する加工費支出は１食あたり１４０円で、そ の他に利用数量によって変動しない固定的な諸経費支出（設備の維持費・減価償却費・その他） が毎月１５万円かかります。 ・また、お年寄りにおしぼりをお出ししているのですが、そのコスト（おしぼり会社のレンタル 料）が１本あたり１０円かかります。 ① 配食サービスの１ヶ月の収支がトントンになるには、何件の利用者があればよいのでしょう か。 ② また、そのときの収入はいくらでしょうか。 （ここでは、初期投資１００万円については、考えなくて結構です） - 37 - 社会福祉法人会計簿記 上級（財務管理）編 学習テキスト ☆ 練習問題８の考え方 ☆ ヒント１ まず、事業収入と経費支出を考えてみます。 経費支出は、利用件数によって変動する変動費支出と、利用件数に関係なく発生する 固定費支出とに分解します。 事業 収入は、 変動費支出は、 固定費支出は、 ヒント２ 注目すべきは、利用件数によって変動する収支差額と固定費支出 利用件数によって変動する収支差額（以下では、「限界収支差額」といいます） この「限界収支差額」で固定費支出を回収すると考えます。 限界収支差額 ＞ 固定費支出 … 差が 収支差額（利益） グラフにしてみると… 限界収 支差額 ・ 固定費 支 出 数量（利用件数） 販売 この設例では、 ◎利用者一件あたりの限界収支差額＝ ◎固定費支出＝ - 38 - 社会福祉法人会計簿記 上級（財務管理）編 学習テキスト 練習問題９ それでは、練習問題８の場合に、 ③ ２，０００件の利用者があった場合の収支差額（損益）はどうなりますか。 ④ １，２００件の利用者しかいない場合の収支差額（損益）はどうなりますか。 次のような収支計算書を作成すると、答えは分りますが、全体としての理解が困難になります。 損益分岐点図表の考え方を理解している方が、意思決定・シミュレーションが簡単になります。 ＜２，０００件の場