北千叶広域水道企业団北千叶浄水场高度浄水施设.PDF

(2015年4月掲載) 1．北千葉広域水道企業団の概要 施設を広域的に一元化して整備する観点から、昭 　北千葉広域水道企業団は、千葉県、松戸市、野 和48年 3 月、企業団が設立されました。 田市、柏市、流山市、我孫子市、習志野市及び八 　第一期施設が完成した昭和54年には一部構成団 千代市の 1 県 7 市で構成され、これら県北西部地 体への給水が始まり、昭和56年からは全構成団体 域を対象に、計画一日最大給水量525,000㎥を目 に給水しています。以降、水需要に合わせた計画 標として水道用水供給事業を行っています。 的な施設整備により、平成12年度には28年に及ぶ 　この一帯は、首都東京に隣接する立地もあって、 創設事業が終了し、その後も地域のライフライン 昭和30年代の後半頃から急速に都市化が進み、水 として事業の効率的な運営に努めるとともに、今 需要が著しく増大した地域です。当時の水道水源 般稼働した高度浄水施設のほか、施設の耐震化や は多くが地下水でしたが、地盤沈下の懸念などか バックアップ機能強化事業など、安全で良質な水 ら地下水の汲み上げ規制が次第に強化されまし 道用水の安定供給に向けた取組みを続けながら現 た。このため、表流水への水源転換を急ぎ、水道 在に至っています。 2．高度浄水施設導入の経緯 （1）導入の背景 　企業団は、利根川水系江戸川から原水を取水し ています。原水は、松戸市内の取水場から流山市 にある北千葉浄水場にポンプで導水され、浄水処 理された水道用水は、20箇所の各構成団体の受水 槽に送水されます。 　江戸川は、利根川から分岐して千葉県と埼玉県・ 東京都の境を流れ、東京湾へと注ぐ都市河川です。 工場排水や生活排水が各所で流入し、水質改善は なかなか進んでいません。さらに利根川水系の広 大な流域では水源水質事故の発生や農薬散布など が頻繁にあり、また、かび臭の発生源も上下流に 点在しています。 　企業団が高度浄水施設導入の検討を始め