912第5章工事管理［DOC］.DOC

株式会社　石油産業技術研究所　　保安教育テキスト 第５章　工事管理 目　次 １． 工事管理全般　 　　　 1.1 工事計画　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１ 1.2 施工要領　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２ 1.3 工事着工許可条件　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２ 1.4 工事着工前打ち合わせ　　　　　　　　　　　　　　　　　　３ 1.5 工事着工　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　４ 1.6 工事完成　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　４ ２． 工事管理体制　 　　　 2.1 工事管理組織　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　４ 2.2 工事の規模と管理方法　　　　　　　　　　　　　　　　　　６ 2.3 毎日の工事管理　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　８ 2.4 工事役割分担　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　９ ３． 安全管理　 　　　 3.1 安全管理体制　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　11 3.2 安全教育　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　13 3.3 危険予知活動　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　15 3.4 安全パトロール　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　16 3.5 緊急時の措置　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　17 3.6 工事監督者の安全衛生管理義務　　　　　　　　　　　　　　18 ４． 工事施工上の注意点　　　 4.1 一般事項　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　19 4.2 仕切板の管理　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　21 4.3 火気使用工事　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　22 4.4 高所作業　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　24 4.5 足場仮設工事　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　25 4.6 容器内工事　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　26 4.7 クレーン使用工事　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　29 4.8 その他重機使用工事　　　　　　　　　　　　　　　　　　　31 4.9 トラブル事例　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　33 第５章　工事管理 はじめに 工事管理の要素には、無事故?無災害で工事を遂行するための安全管理、決められた期限内に工事を完了するための工程管理、仕様通りの性能?品質を確保するための品質管理、ローコストで工事を実行するためのコスト管理などがある。この中で優先順位をつけるとすれば、安全管理が最も重要である。 本テキストでは、高圧ガスや危険物を扱うプラントの補修工事、新設工事での経験に基づき、工事管理、特に安全管理に重点を置いて説明する。 １．工事管理全般 1.1 工事計画 工事の規模がある程度大きくなると、工事計画書を作成して、工事の全体像を明確にする必要がある。工事に関わる人間は、工事着工前に工事計画書をよく読み、内容を十分把握?理解し、疑問点?問題点があれば事前に解決しておかなければならない。 工事計画書には、工事場所、工事内容?工法、工事管理および安全管理組織、工事工程、安全管理方法、品質管理方法などが網羅される。 　1)　工事場所 工事場所だけでなく仮設事務所、プレファブ場、資材置場等の位置?広さも確認し、どこでどんな作業が発生するかを把握し、まわりの設備?環境への影響を考える。 　2)　工事内容?工法 どの様な工事がどの様な工法で行われるか概要説明し、どの様な危険作業が発生するか予測する。必要があれば工法の変更も検討する。 　3)　工事管理および安全管理組織 要所に責任者が配置されているか、工事責任者、安全管理者の人数は十分であるか検討する。工事責任者の資質?経歴が十分であることも確認する。 　4)　工事工程 工事全体の工程表を作成し工事全体を鳥瞰するとともに、どの時期、どんな工事が行われるか把握し、他の工事と輻輳しないか、上下作業等の危険作業が発生しないか、工程に無理はないか検討する。 　5)　安全管理方法 安全管理の方針?方法は適切で、具体的に実行できるものであるか。緊急時の対策、緊急連絡網も明記する。 　6)　品質管理方法 品質管理も方針?方法に具体性が必要である。整理?整頓、一仕事?一片付けなどは安全管理にも品質管理にも通じる。 　7)　その他 必要に応じて、仮設事務所の設置場所?大きさ、プレファブ場の場所?面積、仮設 電源の設置場所?必要電力（kVA）、稼働人員計画表等を盛り込む。 1.2 施工要領 工事計画が工事全体を対象とするのに対して、施工要領は、基礎工事（杭打設、鉄筋?型枠、コンク