赤羽根字十三図周辺特别緑地保全地区保全管理计画.PDF

赤羽根字十三図周辺特別緑地保全地区 保全管理計画 平成２８年３月 茅ヶ崎市 はじめに かつて茅ヶ崎市の北部丘陵には樹林や水路、草地などの多様な自然環境からなる谷戸 が数多くありましたが、開発事業や廃棄物の処分地等として、多くの谷戸が埋め立てら れました。赤羽根字十三図周辺特別緑地保全地区の多くがゴルフ場用地ですが、ゴルフ 場開設当初からコースとしては利用されずに閉鎖的に保全されてきたことにより、現在 も良好な自然環境が残されています。 赤羽根字十三図周辺は、市内全域を対象とした「茅ヶ崎市自然環境評価調査」におい て特に重要な７地区の一つとされ、「茅ヶ崎市環境基本計画（2011 年版）」におい て生物多様性の保全、生態系ネットワークの核（コア）となる「コア地域」として保全 することとしています。 広さは約2.9 ｈａと小規模な谷戸を含む緑地ですが、数多くの動植物の生育・生息環 境となっている貴重な生態系が保全されており、市民の皆様のご協力により保全活動が 行われています。 こうした貴重な自然環境を将来に引き継ぐため、「茅ヶ崎市みどりの基本計画」（平 成21 年7 月策定）において、赤羽根字十三図周辺を特別緑地保全地区候補地に位置 づけており、平成28 年3 月に地区指定に至りました。 赤羽根字十三図周辺特別緑地保全地区保全管理計画は、特別緑地保全地区の将来像等 を定め、貴重な自然環境を将来に引き継ぐために必要な事項を位置づけています。 赤羽根字十三図周辺は、当該地の数多くの土地所有者の皆様にご協力をいただいて特 別緑地保全地区指定に至りました。また、本計画の策定にあたっては、保全作業に携わ る市民の皆さまやみどり審議会などの関係審議会、関係者の皆さまから貴重なご提言や ご意見を頂きました。心からお礼申し上げます。 平成28 年３月 茅ヶ崎市 もくじ 1 赤羽根字十三図周辺特別緑地保全地区の概要 1 1-1 位置と地勢1 1-2 本市における位置づけ2 1-3 赤羽根字十三図周辺特別緑地保全地区の区域3 2 赤羽根字十三図周辺特別緑地保全地区の自然環境 4 2-1 水系4 2-2 生きものの生育・生息状況5 2-3 赤羽根字十三図周辺特別緑地保全地区の自然環境7 2-4 赤羽根字十三図周辺で見られる主な動植物たち8 2-5 赤羽根字十三図周辺の特徴 10 3 保全管理 11 3-1 保全管理の目的と目指すべき将来像 11 3-2 基本的な考え方 12 3-3 ゾーニングごとの管理方針 13 3-4 計画の進行と見直し 15 （保全管理に関する参考資料）＜湿地・樹林ゾーン＞の詳細作業内容 16 （参考資料）昭和３２年の赤羽根字十三図周辺 18 1 赤羽根字十三図周辺特別緑地保全地区の概要 1-1 位置と地勢 赤羽根字十三図周辺特別緑地保全地区は、茅ヶ崎市の北東部に位置し、西は約80 ｈ ａの湘南カントリークラブ、東は北部の主要市道である赤羽根通り（市道0110 号線） に挟まれた場所に位置し、赤羽根字十一図、十三図、十四図、十五図にまたがる南北に 長い谷戸と周辺の緑地です。 南から北へ流れる細流は、引地川水系の小糸川源流域にあたり、市内で唯一の相模川 水系以外の谷戸環境です。小規模な谷戸ですが、神奈川県や茅ヶ崎市の絶滅危惧種や準 絶滅危惧種が多数生育・生息しています。特別緑地保全地区の多くがゴルフ場用地です が、ゴルフ場開設当初からコースとしては利用されずに閉鎖的に保全されてきたことに より、現在も良好な自然環境が残されています。 柳谷 (県立茅ケ崎里山公園) 行谷 清水谷特別緑地保全地区