普通期水稲栽培管理.PDF

普通期水稲栽培管理 １． 水管理 ①中干し：中干しは過剰生育の抑制、土壌環境をよくし追肥効果を高めると同時に、地耐力をつ けることによって、稲が倒伏しないようにするために行う。 ●時期・・・ヒノヒカリ～７月２０日頃から ●期間は５～１０日間で、乾田で短く、湿田で長く行う。 ②中干し以後：浅水または間断かん水を基本とするが、出穂期前後は湛水する。 ③落水：落水時期は土壌の保水性によって異なるが、収穫７日前がめやすとなる。 落水後土壌の乾きが予想以上に早い場合、走り水をやって水分の補給をする。 ７月 ８月 ９月 上 中 下 上 中 下 上 中 下 湛 水 浅水及び間断かん水 間断かん水 間断かん水 中干し ２．穂 肥 ①施肥法 ヒノヒカリ （注意） 出 穂 期 ８月２４日～２８日の場合 葉色や地力に応じて 施用量を加減します 穂 肥 時 期 ８月 ５日～ ８日頃 追肥の多投は、倒伏 施用量(目安) 追肥化成 ５～１０kg や病害虫発生の原因に つながります チッソ成分 １～２ｋｇ程度 葉色に応じて量を変える ３．病害虫の発生時期と防除時期 稲作ごよみや発生情報に注意して、防除適期に農薬を用い、効果的に防除を行いましょう。 （例）育苗箱粒剤を使用している場合 ７月 ８月 ９月 上 中 下 上 中 下 上 中 下 葉 コ 紋 穂 紋 ト カ カ い ブ 枯 い 枯 ビ メ メ も ノ 病 も 病 イ ム ム ち メ ち ・ ロ シ シ 治 イ 予 穂 ウ 類 類 療 ガ 防 い ン ２ も カ 回 ち 目 ①いもち病 ●葉いもちは本田初期から梅雨明け後の７月中旬までは天候により多発する場合があるので注意する。 ●穂いもちは、雨の影響により枝硬いもちが多発することがあり注意が必要である。穂いもちは穂 ばらみ後期と穂揃期の２回防除を基本とするが、常発地では粒剤の施用も効果的である。 ②紋枯病 ７月中～下旬に初発がみられ、８月中～下旬の穂ばらみ期以降上位葉鞘へ進展する。防除は上位葉 鞘へ進展が始まる穂ばらみ期頃の１回散布を基本とするが、残暑型の多発年には２回目の防除を行う。 薬剤は株元によくかかるように散布する。水田の周囲の株から発生することが多いので，８月に 入ったら水田周囲の株元をよく見て回る。 ③トビイロウンカ セジロウンカと同時に飛来するが