札幌市雨水流出抑制技术指针-CityofSapporo.PDF

札幌市雨水流出抑制技術指針 平成23年4月 札幌市建設局下水道河川部 － 目 次 － 第１章 総 則 1 1.1 目的1 1.2 適用範囲1 1.3 用語の説明2 第２章 計 画3 2.1 基本方針 3 2.2 計画規模 3 2.3 計画手順 5 2.4 対策手法の選定6 第３章 浸透施設の設計 7 3.1 一般的事項 7 3.2 対策の手法8 3.3 計画手順 9 3.4 飽和透水係数 10 3.5 単位設計浸透量12 3.6 設計浸透量13 3.7 浸透施設の配置計画 14 3.8 浸透施設の構造 15 第４章 貯留施設の設計 17 4.1 一般的事項 17 4.2 対策の手法17 4.3 計画手順 19 4.4 必要貯留量20 4.5 設計貯留量20 4.6 許容放流量の算出21 4.7 貯留部の構造 22 4.8 放流施設の構造 24 第５章 施工・維持管理 25 5.1 浸透施設の施工25 5.2 浸透施設の維持管理 25 5.3 貯留施設の施工26 5.4 貯留施設の維持管理 26 第６章 算定事例 28 6.1 事例１ （浸透施設のみの対策の場合） 28 6.2 事例２ （貯留施設のみの対策の場合） 30 6.3 事例３ （排水方向が複数に分かれる場合） 32 第１章 総 則 1.1 目的 本指針は、札幌市雨水流出抑制に関する指導要綱に基づき、札幌市内に設置される雨水流 出抑制施設について、計画、設計、施工、維持管理等に係る技術的事項の基本的な考え方を 示すことにより、その整備を推進し、まちを浸水から守り、市民の安全で安心な生活に資す ることを目的とする。 【解説】 近年、都市化が進んだことにより雨水が地中に浸透する面積が減少していることや局地的 な集中豪雨 （いわゆるゲリラ豪雨）が頻発することにより、全国的に多くの浸水被害が報告 されている。 本市においては、管路施設などの整備による雨水対策を進めているが、今後も高まる浸水 のおそれに対応するため、札幌市雨水流出抑制に関する指導要綱を策定し、3,000㎡以上の 土地で土地の半分以上が屋根や舗装等に覆われ、公共下水道に雨水を排除する施設を設置す る場合、本市と雨水流出抑制について協議することとしている。 本指針は、同要綱第３条に規定する技術指針として、雨水流出抑制施設いわゆる雨水浸透 施設や雨水貯留施設に関する流出抑制量及び技術的事項について、基本的な考え方を示すも のである。 1.2 適用範囲 本指針は、札幌市内における雨水流出抑制を目的として設置する雨水流出抑制施設の調査、 計画、設計、施工、維持管理について適用する。 【解説】 雨水流出抑制は、浸透施設及び貯留施設によって行うものとし、本指針では下表に示すも のに関する技術的基準を定めている。 表 1 本指針の適用範囲 方 法 具体的な対策 緑地の確保 浸透に配慮した土地利用 砂利などの透水面の確保 浸透ます 雨水の浸透 浸透トレンチ 透水性舗装 地表面貯留 雨水の一時貯留 地下貯留 1 1.3 用語の説明 本指針で用いる用語は、それぞれ以下のように定義する。 ＜一般用語＞ (1) 雨水流出抑制 雨水を地中に浸透させ、又は一時的に貯留することによって、公共下水道に流出する雨 水量を減少させて、下水道に短時間に大量の雨水が