稲作情报No.9-agri.PDF

平成２９年６月３０ 日 稲 作 情 報 No.９ 〔６月２９日水稲調査結果、大豆培土〕 水田農業レベルアップ委員会技術普及部会（農業試験場、福井米戦略課、組合員トータルサポートセンター、ＪＡ経済連、主要農作物振興協会） http://www.pref.fukui.lg.jp/doc/noushi/inasaku/2017inasaku.html ７月上旬までに畦畔の草刈を行いましょう。大麦収穫後の雑草すき込みも行いましょう。 畦畔草刈り実践デー ２回目：７月１日（土）、２日（日） 水稲 【農業試験場水稲気象対策試験のコシヒカリの生育】 （６月２９日） 圃場の外観 稲株の拡大 圃場の外観 稲株の拡大 （茎数平均36.8本/株） （茎数592本/ ㎡） 適期田植えコシヒカリ（5/19植え） 直播コシヒカリ（5/9播種） 水稲気象対策試験は、気象条件が水稲の生育に与えた影響を比較するため、毎年同一の栽培管理を行っています。 •６月が低温で経過したため、ハナエチゼンは２～３日遅く幼穂形成期を迎えている。 •移植コシヒカリでも分げつが平年を上まわっている。 •有効茎数を確保できた圃場では中干しを行い、過剰分げつを防ぎましょう。 •幼穂形成期以降は間断通水を行いましょう。 1 メールマガジンｅ農メールの登録はこちらを参照 http://www.agri-net.pref.fukui.lg.jp/a_mail.html 【今後の栽培管理】 品種 今後の管理 適期田植え 【中干し】 中干しの程度 コシヒカリ ・暗渠排水を利用して速やかな排水を心がける。 ・中干し期間は幼穂形成期まで。乳白や胴割粒の発生を防ぐ 強い 地力のある湿田、生育が旺盛な圃場 直播 ために間断通水を収穫直前まで行えるようにする。 弱い 乾田 コシヒカリ 【倒伏軽減対策】 ・幼穂形成期を迎えたら生育状況を確認して穂肥の施用や 間断通水程度 地力のない砂質浅耕田 倒伏軽減対策の実施を検討する。（別ページ参照） 【直播コシヒカリの中期深水管理を終了】 ・中期深水管理を実施した圃場は９葉期を迎えたことを確認して深水管理を終了し、中干しを行う。 移植 【幼穂形成期以降の水管理】 ハナエチゼン ・間断通水を励行し、根に水分と空気を供給する。土壌水分が不足すると窒素の吸収が抑制され肥効が劣ることがある。 ・入水側だけでなく排水側の乾燥程度も確認しながら水管理を行う。