第4学年国语科学习指导案在籍男子3名女子11名.PDF

第４学年 国語科学習指導案 在 籍 男子３名 女子１１名 計１４名 指導者 牧田 恵 １ 単 元 名 物語を読んで考えたことを話し合おう 「ごんぎつね」（光村図書 ４年下） ２ 単元について ○ 「ごんぎつね」は、いたずら好きでひとりぼっちの小ぎつねごんと同じくひとりぼっちになった兵十が 登場する物語である。主人公のごんは兵十の母親の死をきっかけに、兵十をなぐさめ，喜ばせようと行動 するが、その思いも空しくごんの心は兵十には届かない。それどころか、最終的には兵十から撃たれてし まう。このようにこの物語は心を通じ合わせることのできない悲しさを描いている。児童は、ごんのとっ た行動が意外な展開になってしまうことに驚きと悲しみをもって読み進めていくことであろう。また、本 教材は、 「わたし」が語り手となり伝承風に書き進められている。児童は一人の読み手としてごんの視点 に立ったり、兵十の視点に立ったりしながら登場人物の心情や心の揺れ動き、場面の移り変わりを読むこ とができる。 本単元では、「ごんぎつね」の学習に入る前に関連図書コーナーを設置したり、読み聞かせを行ったり して新美南吉の作品にふれさせ、興味・関心を高めるようにしたい。また、言動や心情を表す表現を手が かりにごんの人物像をとらえるために、ごんのプロフィールづくりをする。「ごんのプロフィールをつく る」ことを単元を貫く言語活動として位置付け、目的意識をもち、意欲的に読み進めていけるようにした い。 ○ 子どもたちは、物語文 「白いぼうし」では、登場人物の性格や気持ちを読み取る学習をした。グループ での音読劇では、声の調子などを工夫して音読する姿が見られた。「一つの花」では、繰り返し出てくる キーワード「一つだけ」に注目して、登場人物の気持ちや場面の情景を想像しながら読む学習をした。自 分の考えをノートに書いたり、発表するときも考えの根拠を述べようとしたりすることが少しずつできる ようになってきた。そこで本単元では、本文の言葉に着目させ、叙述に即した読みができるように指導し たい。また、子どもたちが自信をもって発表できるように、読みのよさを認めたり、積極的に話し合いに 参加しようとする姿勢を褒めたりして支援していく。そして、みんなで話し合うことの楽しさやよさを感 じてほしいと考えている。 ○ 本時の学習では、つぐないをするごんの気持ちを考える。事前に一人読みの時間をとり、ごんの気持ち をじっくり考えるようにする。その際、文中のどんな言葉や表現から、どのように想像したのかをノート に記述するようにし、叙述に即して読むようにさせる。また、話し合いでは、「聞く」ことを大切にして 指導していきたい。友達の話を聞きながら、自分と同じところはないか、違うところはどこかを聞き比べ る構えがもてるように働きかけていく。また、読みの異同や考えの根拠となる叙述がよく分かるように、 板書の仕方を工夫する。子どもの手元には一人読みノート、教室には本文と挿絵を掲示することで、場面 と場面を関連させて考えられるようにする。また、学習の振り返りの場面では、ワークシートを用いて 「話 す」「聞く」「読み深める」の三つの観点から自分の学習を振り返ったり、プロフィールに付け加えたいこ とを書き入れたりし、読みの深まりが自覚できるようにさせたい。 ３ 単元の目標 ○ 場面や登場人物の様子を想像しながら読もうとしている。 （関心・意欲・態度） ○ 場面の移り変わりや人物の行動、情景描写の叙述をもとに、人物の気持ちを想像しながら読んでいる。 （読むこと） ○ 文章を読んで考えたことを発表し合い、互いの考えの共通点と相違点を考えながら話し合うとともに、 一人一人の考え方の違いに気付くことができる。