工业用水道事业における 灾害相互应援に关する - 日本工业用水协会.pdf

工業用水道事業における 災害相互応援に関する基本的ルール 平成２４年５月 社団法人 日本工業用水協会 はじめに 平成２３年３月１１日に発生した東日本大震災により、工業用水道施設は大 きな影響を受けましたが、被害を受けた事業関係者の懸命な復旧への努力と、 関連する民間企業の積極的な協力、さらに他の事業体からの応援などにより、 短期間で送水を再開できました。 現在５地域（関東、中部、近畿、中国、四国）において、地域内の相互の応 援活動に関する協定はそれぞれ締結されておりますが、この様な協定が定めら れていない地域又はこの協定に参加していない工業用水道事業者もあります。 東日本大震災においては、東北地域には相互応援協定がなく、日本工業用水 協会が被災した事業者に応援の必要性を確認するとともに、要請のあった宮城 県に対し、愛知県、三重県、富山県、神戸市に依頼するとともに、応援派遣に 際しては、経済産業省から応援事業体へ文書による派遣要請のご協力をいただ き、応援活動が行われました。また、福島県では大口径管路の漏水補修材を富 山県から貸与された事例がありました。 日本工業用水協会では、持続的かつ安定的に地域経済を支えることのできる 工業用水道を目指し、今回の教訓を踏まえ、地震等の大規模な災害により被災 した工業用水道事業が速やかに給水を回復できるよう、経済産業省と一体とな って、被災していない他の工業用水道事業者が円滑に応援活動等を遂行できる よう、必要な基本的事項として「工業用水道事業における災害相互応援に関す る基本的ルール」を定めました。 工業用水道事業は我が国経済・産業において重要な役割を果たしております。 経済産業省と一体となった、この「工業用水道事業における災害相互応援に関 する基本的ルール」が、工業用水道事業に係わる多くの方々に共有活用され、 大規模災害における工業用水道の早期復旧の一助となることを期待します。 社団法人