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SeptemberSeptember 9 CONTENTS 《米国》 ■AOLタイムワーナーの会計疑惑発覚 2 米国最大の複合メディア企業AOLタイムワーナーが、一連の会計疑惑 に揺れている。合併後の社内摩擦に伴 う経営陣の人事騒動 も続き、株価は下落を続 けている。しかし、会社全体の苦戦の背景には「ブロードバンド へのシフト」の大きな流れに適応できていないという、より大きな問題が存在する。 《米国》 ■サーべインス＝オックスレー法（企業改革法）は伝家の宝刀か 8 情報通信、公益事業、金融などの米国企業における会計の不正処理、幹部の背任行為、これらに関連する倒産 などで利害関係者（Stakeholders）が不測の損害をこうむる事態が続出 している状況下で、わが国のマスコ ミで｢企業改革法｣と呼ばれている連邦法が7月30 日にブッシュ大統領の署名 によって成立 した。この法律は、 エンロン事件を直接の契機として、企業財務の正確な開示をねらいとして、比較的コンパクトな法案として下 院に提案されたが、上院での修正及び上院に提案された新法案によって、複雑な課程 を経て広範な企業会計規 制法 として成立 した。今後米国の企業財務の健 化と幹部の不誠実の根絶が実現し、米国資本主義の発展 にこ の法律が寄与することが期待 されている。 《米国》 ■XO Communicationsに乗っ取りの危機。破産法廷での攻防の行方 18 中堅新興事業者XO Communications, Inc.（長距離 ・地域・ビジネス向けISP）は、今年 （2002年）1月15 日、Forstmann Little Co.とTelefonos de Mexico S.A. de C.V.（Telmex）からの出資請け入れ（各4億 ドル）に合意したが、これが投資家カール・アイカーン（Carl C. Icahn）氏の介入を招 く結果となり、2002 年6月17 日、連邦破産法 （U.S. Code Title 11）に基づく会社再建手続き（Chapter 11）を申請して乗っ取り から会社を防衛しようとしている。破産法廷を間にはさんで続 く三つ巴の駆け引きを紹介する。 《英国》 ■OFTEL、SMPの審査基準を定めた有効競争レビューの新ガイドラインを発表 30 新SMP規制導入の柱 となる有効競争 レビュー制度に関連 して、英通信規制機関OFTELはSMPの判定 に用いる 審査基準 についてのガイドラインを策定。 《イタリア》 ■イタリアの携帯電話事業者Blu、解散し資産を売却 37 欧州委員会の承認 により、事業の解散とイタリアの他の携帯電話事業者への資産の売却が決定 したシェア4位 のBluの動向を中心に、イタリアの携帯電話市場の現状について紹介する。 《香港》 ■サンデーとシェルの合弁MVNOが撤退 41 香港で昨年から免許が開放 されたMVNOの一つが早 くも廃業することになった。成熟 した競争市場で新たな 需要につながる特色を打ち出せなかったのが敗因と言われる。 《台湾》 ■固定通信網免許、来年3月再開放 43 固定電話サービスの新免許の受付が来年3月に計画されている。それに向けて台湾電信総局が免許の 申請条件 等の規則案を公開した。 申請者の最低資本金額等の条件が現行に比べ大幅 に緩和 されるが、既存事業者からは 反対の声 もあがっている。