自动车軽量化技术等开発事业报告.PDF

自動車軽量化技術等開発事業報告 ＊ ＊ ＊＊ ＊＊ ＊＊ 林 一哉，尾上豪啓 ，斉藤 猛 ，西村正彦 ，増井孝実 ， ＊＊ ＊＊＊ ＊＊＊ ＊＊＊ 森澤 諭 ，樋尾勝也 ，金森陽一 ，中村創一 Project Report of Lightweight Development Technologies in Automobiles Kazuya HAYASHI,Takehiro ONOUE,Takeshi SAITO,Masahiko NISHIMURA, Takami MASUI,Satoshi MORISAWA,Katsuya HIO,Yoichi KANAMORI And Soichi NAKAMURA １． はじめに ２．２ 各研究会の取組 低炭素社会づくりの流れの中で環境対応を施し ２．２．１ 複合プラスチック研究会 た次世代自動車への注目が高まっている．三重県の 複合プラスチック研究会では，軽量素材として航 自動車産業は，全国6 位の規模で，県内では最大 空機等への使用で注目されている炭素繊維強化樹 の産業である．現在約 500 事業所の自動車部品製 脂(CFRP)，特に熱可塑性炭素繊維強化樹脂 造業が立地しており，それらのほとんどが部品の加 (CFRTP)を取りあげ，その加工方法，課題などの 工や組み立てを行う中小企業である．最近，自動車 紹介と試作成形トライを実施した． メーカーの縦系列は弱まり，自動車関連中小企業は 熱可塑性炭素繊維強化樹脂（パイロフィルペレッ 独自の技術力向上が求められている． ト(N66-C-20)）による射出成形品の強度，繊維配 次世代自動車等の技術変化の方向性としては， 向などについて確認を行った．射出成型機（住友・ 「軽量化」と「エネルギー」に注目が集まっている ネスタール射出成型機 ネオマト 150/75）を用 が，特に多くの県内中小企業に関連する共通課題 い，図 1 に示す箱型（50(H)×100(W)×80(D)mm） は，軽量化技術である．そこで，工業研究所では， 及び図2 に示す平板形状（85 mm 角）を成形した． 軽量化をキーワードに課題の抽出及び解決等を支 箱型成形サンプルよりダンベル試験片を作製し 援するために，関連企業との研究会活動に取り組ん 引張強度を測定した．その結果を表2 に示す． だ． ダンベル作製部位による強度のバラツキはある が，母材強度に比べ2～3 割の強度アップが確認で ２． 事業の実施状況 きた． ２．１ 研究会の開催 表2 引張強度 参加者を募集し，表1 に示す4 つの研究会（「複 (MPa) 合プラスチック研究会」「金属材料研究会」「接合 ① 128 技術研究会」「CAE 活用研究会」）を開催した． ① ② 133