Syou-03(QC流程)中文.ppt

* ○「問題だ！」，「どうなってんだ？」。あまり聞きたくないし，言いたくない言葉ですが，「問題とは？」どういう状態のことを指すのでしょうか…。 ○「問題」とは，目標に対して現実が到達していない状態，つまり目標と現実に望ましくない「差」が生じている状態を指します。この「差」が突然出る場合と，積み重ねで出る場合がありますが，いずれにしろ，「差」が生じていれば問題となります。もちろん，「差」の大小により問題の大小も変わり，問題にもばらつきがあります。 ○「問題」とは別に「課題」という表現も用いますが，「課題」は，今までのやり方にこだわらず，目標達成のために新たな仕組みややり方を，創り出すような活動の場合にとらえ，日常活動の中でとらえる「問題」とは区別しています。 * ○QCストーリーによる問題解決の手順は，９つの手順から構成されています。まずは，各手順で何を行うのか，各手順の目的をしっかりと理解することが重要です。 ○各手順の目的を理解し，次の手順に移る際には，今の手順の結論を得てから移ることが不可欠です。そうでないと，手順が前後したり，戻ったりして効率を害することになってしまいます。たとえば，「解析」の段階で，真の原因を見つけられないで，次の手順の「対策」には移れません。もし移ってしまえば，別の原因と思われるものに対策をうつことになり，効果は得られません。 ○QCストーリーの手順に沿って問題解決をする場合，今の手順の結論を得てから，次の手順に移ることにより，確実な問題解決に結びつきます。 * ○QCストーリーが生まれたのは，QCサークルが改善活動を終えた後の報告書作りに苦労していたことにあります。したがって，報告書作成に用いたのが最初でした。 そして，このQCストーリーを問題解決の手順としても活用しましたが，問題を解決する目的だけだと，「歯止め」の手順で終了です。しかし，QCサークル活動は継続した活動ですので，「歯止め」の後の手順である「反省?残った問題点」と「今後の計画」を，その後の活動につなげていく意味でプラスしています。 ○これら９つの手順を踏んで問題解決していくことで，問題解決の力とQCサークル活動そのものがレベルアップしていきます。 * ○QCストーリーによる問題解決の手順を以降に解説しますが，QCストーリーが持つメリットを整理します。 ①　QCストーリーは，問題解決の手順として45年以上にわたり，また海外でも活用されてきており，いわば問題解決の定石として確立されたものであること。 ②　QCストーリーの名の通り，QC的な考え方?見方?進め方などを活用することで，いわば科学的な理論に裏づけされた進め方であり，効率的?効果的に活用できること。 ③　QCストーリーの一つの手順活用により，問題解決，活動結果のまとめ（報告書作成），そして発表時の手順の3通りに活用できるメリットを持つこと。 * ○「テーマの選定」における手順として，4つの手順を踏んで取り組むテーマを選定しますが，既に取り組む問題点が存在している場合には，手順３から検討します。 手順1．問題点を洗い出す 様々な観点から，今，職場にどのような問題点があるのかを，メンバーや上司も交じえて洗い出します。場合によっては，後工程に出向いてご用聞きするのも効果的です。 手順2．問題点を整理し絞り込む 洗い出した多数の問題点をまず整理します。これらは，職場を取り囲む現状でもあり，層別して特性要因図などの図表に整理しておきます。層別に際しては，職場の６大任務のQCDSMEや３ム（ムダ?ムラ?ムリ）を用いるとよいでしょう。そして，評価項目（重要度?緊急度?効果など）と基準を設けて， マトリックス図などを用いて評価し，絞り込みます。 * 　手順3．テーマ名をつける 絞り込んだ問題点（テーマ候補）について，荒っぽくてよいので，現状を示す事実?データを調査し，テーマに取り上げる確証を得ます（納得できる）。 テーマ名は，改善活動の「顔」となります。何をどうしようとしているのかがわかるよう，悪さ退治で具体的に表現します。 手順4．テーマの選定理由をまとめる なぜこのテーマを取り上げるのか，テーマ選定の過程を事実?データで整理し，まとめます。そして，このテーマで何をしようとしているのか，結果として何を得ようとしているのか，改善のねらいを再確認しておきます。 ※テーマが決まったら，QCストーリーの型のどちらを適用すべきかを検討しますが，ここでは「問題解決型」を前提としています。 * ○問題点の整理，そして絞り込みの例と特色を示します。 問題点を抽出する際の，サークル独自の工夫として「４なるチェックポイント」（良くなる，安くなる，早くなる，楽になる）という，具体的な問