演习林年报2014表纸-东京大学大学院农学生命科学研究科附属演习林.PDF

2014年度活動報告等 東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林 2015.6 はじめに 東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林は、森林や樹木、林業に関する基礎的・ 応用的研究を行うとともに、森林を学習する学生たちに教育の場を提供することを目的と して設置されています。大学演習林は、森林科学分野の講座を持つ大学に設置することが 定められており、今から 120 年前の 1894 年 11 月 29 日に、当時の帝国大学（現在の東京 大学）に千葉演習林が設置されて以来その歴史を刻んできました。現在、東京大学の演習 林は全国７ヶ所の地方演習林と弥生キャンパス内の企画部および教育研究センターから構 成されており、その総面積は 32,300 ha におよび、東京山手線内面積の５つ分に相当しま す。各地方演習林には、それぞれの地域の気候、地質と地形、歴史を背景とした特徴ある 森林が生育しています。東京大学の演習林は林業・森林教育の実践の場として農学教育の 発展に貢献するとともに、木材生産、国土保全、温暖化防止、生物多様性保全など多くの 森林研究の場として学術的にも成果をあげてきました。東京大学の演習林は、大学関係者 だけでなく一般の方が森に親しみ、森林に関する必威体育精装版の知識を学ぶことのできる場を提供 しており、近年その役割は大きくなっています。 森林の管理運営を含めた東京大学演習林の活動は長期的な視野を必要とするため、従来 から 10 年を１期とする試験研究計画のもとで進められてきました。国立大学法人の中期計 画の１期６年と比較すると、その長さが分かります。東京大学演習林は、2011 年度から新 たな 10 年計画「演習林教育研究計画 2011～2020」の下で活動を行っています。 この「年報」は2014 年度を対象としています。2014 年度は「演習林教育研究計画 2011 ～2020」の４年目に当たり、10 年計画前半の成果が問われ始める時期にあたります。新た な 10 年計画の開始とともに、特定テーマへの個性化を図るために改称された生態水文学研 究所、富士癒しの森研究所の名称も次第になじまれてきています。しかしながら、大学関 係の予算縮減と教職員定数削減の中にあって、高い研究倫理を保持し、森林内での教育研 究活動と森林管理作業の安全を確保しつつ、学術的な成果を蓄積し、「演習林教育研究計画」 がめざす成果を達成するためには、更に真摯な取り組みが必要です。 本冊子は「演習林教育研究計画」にそって着実な活動がなされているかを振り返るため の基礎資料として作成しています。東京大学の内外の学生・院生の研究フィールドや実習、 東京大学前期課程教育の全学体験ゼミナールでの利用をはじめ、附属演習林全体の活動、 記録を掲載しました。有効な利用を期待しています。 2015 年 5 月 東京大学大学院 農学生命科学研究科 演習林長 富樫 一巳 目次 　　　　　　　　はじめに 演習林の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 組織図・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 演習林の活動 各地方演習林活動 千葉演習林・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 北海道演習林・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 秩父演習林・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10 田無演習林・・・・・・