不二越鋼種区分と主要化学成分.doc

鋼種区分と主要化学成分/鋼種特性 高速度工具鋼の用途/熱処理 高速度工具鋼の特性1.特性の位置付け2.焼き入れ性 3.高温硬さ 高速度工具鋼の650における高温硬さと赤熱硬さ4.被研削性 高速度工具鋼の特性 概要 1.特性の位置付け 2.焼き入れ性 3.高温硬さ 高速度工具鋼の650における高温硬さと赤熱硬さ 4.被研削性 使用機 NIPPEI円筒研削盤 砥石 WA603J7V10Wφ610×65×φ304.8 周速 1820m／min 切込 30μ／pass 研削面 50φ×260 周速 9m／min トラバース速度 500m／min 研削油 シミロン ドレッシング 110mm／min ドレッシング切込 30μ／pass×2pass 焼き入れ焼きもどし法 概要 1.ソルトバスによる場合 焼き入れ焼きもどし加熱サイクル オーステナイト化時間（TH） 2.雰囲気炉による場合 焼き入れ焼きもどし加熱サイクル オーステナイト化時間（TH） 3.真空炉による場合 焼き入れ焼きもどし加熱サイクル オーステナイト化時間（TH） 粉末ハイスシリーズ 特長 特性 従来の溶解材高速度工具鋼に比べ偏析がなく、炭化物が均一微細 炭化物と結晶粒が細かく、高い靭性 被研削性が良好で熱処理変形が少ない安定性能 熱間の加工性が良く、高合金化が可能。すぐれた耐摩耗性 鋼種と用途 NACHI記号 化学成分（Wt%） JIS AISI記号 主　な　用　途 Ｃ Ｃｒ Ｗ Ｍｏ Ｖ Ｃｏ FAX31 1.3 4.0 6.0 5.0 3.0 - - SKH53,M3-2 切削工具（ピニオンカッター, ホブ）金型（金型類） FAX38 1.3 4.0 6.0 5.0 3.0 8.0 切削工具（ブローチ, ホブ,シェービングカッター,ドリル, リーマ）金型（金型類） FAX40 1.3 4.0 9.5 3.5 3.0 9.5 SKH57 切削工具（バンドソー） 金型（金型類） FAX55 1.6 4.0 12.0 - - 5.0 5.0 SKH10,T15 切削工具（ブローチ, ビニオンカッター,ゲージ）金型（金型類） FAXG1 - - - - - - - - - - - - 切削工具（エンドミル, ブローチ）金型（金型類） FAXG2 - - - - - - - - - - - - 切削工具（ブローチ, バンドソー） 金型（金型類） 熱処理条件 NACHI記号合 焼鈍硬さ（HB） 焼　き　入　れ 焼きもどし 実用硬さ（HRC） 温　度 冷　却 温　度 回　数 FAX31 285以下 1,130～1,210℃ Ａ ” ” 62～66 FAX38 285以下 1,160～1,210 Ａ ” ” 65～68 FAX40 285以下 1,130～1,240 Ａ ” ” 63～69 FAX55 285以下 1,200～1,240 Ａ ” ” 66～69 FAXG1 320以下 1,140～1,210 Ａ ” ” 66～70 FAXG2 320以下 1,140～1,200 Ａ ” ” 66～69 （備考）冷却法　Ａ：空冷またはガス冷　Ｏ：油　冷　Ｈ：熱浴冷却 HS53M 特長 特性 使用例 クレータ摩耗が少なく切削性能が高い  HS53M ：　耐摩耗性のすぐれたCo系高速度工具鋼 成分（％） NACHI記号 Ｃ Ｓｉ Ｍｎ Ｃｒ Ｍｏ Ｗ Ｖ Ｃｏ HS53M 1.05 0.3 0.3 4.2 6.0 6.0 2.5 5.0 用途 ホブ、ブローチ、シーリングカッター、抜型、ネジ転造金型 熱処理条件 NACHI記号 焼きなまし 焼　き　入　れ 焼きもどし 実用硬さ（HRC） 予熱 オーステナイト化 冷却 温度 回数 HS53M 840～890 820℃～880 1210℃～1230 ガス冷油冷 540～580 2～3 65～68 HS53M HS53M 特長 特性 使用例 1.HM35、HS53Mの摩耗速度と比摩耗量 2.HM35、HS53M、HM36の高温かたさ 3.HM35、HS53M、HM36のオーステナイト化温度と焼きもどしかたさ HS53M 特長 特性 使用例 1.舞ツール切削試験 鋼種 切削長 クレータ深さ0.1mmでの平均切削長 性能順位 HS53M 6.09 1 HM36 5.79 2 HM35 5.38 3 （注）白棒グラフは、クレータ深さ0.1mmにいたるまでの切削長黒棒グラフは、異なる切り込み条件での深さ0.13mmにいたるまでの切削