造山运动论と变成岩岩石学-J-Stage.PDF

地 学雑 誌 97-3(1988) 造山運動論 と変成岩岩石学 坂 野 昇 平* A Role of Metamorphic Petrology in the Study of Orogeny Shohei B ANNO しか し,部分 の事実が全体の 論理 と矛盾 した 1.は じ め に り,それ 自身 に矛盾 を含んでいた りしてはモデル 地質学では観察 した 自然 の事実を物理学的な基 を構築す ることはできないはずです。あるいはそ 本法則か らあるいはそれ にもとついた定理 か ら論 うい うものをモデル とよぶ ことはできません。一 理 的に 証明することは できない ことが少 な くな 方個 々の事実の周辺の論理 は正 しくな くて も全体 い。そのよ うな場合 には,部分 ・部分 はきちん と の結論 は正 しい ことがあ ります。それ には2度 間 証明するが全体 にたい してはモデル的な論理 で全 違 えるか,あ るいは引用 されている事実が実 は全 体 として納得ができれ ばよい とい う論法が とられ 体の 論理 と関係 がな くお飾 りであれ ばよいので ます。その ような場合 には個 々の事実 は全体 の筋 す。後者はモデル的思考によって研究 がすすむ場 のなかで意義が了解 されればよいので,部分 の問 合 には珍 しくあ りません。了解可能性 で満足す る の連関が厳密 に証明 されていな くて もよい とい う 学問でなにか結論に到達するためには基礎 か ら論 ことにな ります。森 ・竹 内(1973)が『了解可能 理的につ めてい くのではな く,直感的に設定 した 性』 と表現 してい るものは こうい う場合 にあては モデル をど う証明するかが問題 になるか らです。 まるのでしょう。 こ うい う論理 を認めない と 『創 また了解可能性 で満足せねばな らない学問では了 造論者(creationist)にたいするDIETZ(1983) 解の仕方 はい くつ もあることは普通です。 ある考 の批判』 と同 じ論法の批判 を免れない。生物 の種 えが正 しいか否 かの判断は歴史 にまかせ る とい う の中間の生物の化石がみつか らないか ら,種は連 こともしば しばあ ります。 た とえば一時流行 った 続的に進化 した とはいえない とい う創造論者 の主 花崗岩化作用の論争 では広域的な乾いた花歯岩化 張にたい して, DIETZは古生物学者 が2つ の種 作用 は否定 されても,今 か ら考 えると火成論 も絶 の中問の化石 を発見する とそれ によって不連続が 対的に正 しかったわけではあ りません。全体 とし 2つ新たにできて しまうではないか といっていま ては間違 っていたに しても,花崗岩化作用派 も重 す。 この ことは進化論を立証す ることは中間の化 要な点を指摘 していたことは確かです。 石 をみつ けることだけではないのだ とい うことを さて この小論 の主題 は具体的に変成岩岩石学が 示 しています。我々の世界ではテク トニクス とか テ ク トニクスや造 山運動論 とど うかかわ るか とい 造 山論 とかが これにあたるで しょう。 このよ うな うことです。他人が