椙山女学园大学対相互评価结果认证评価....pdfVIP

椙山女学園大学に対する相互評価結果ならびに認証評価結果 Ⅰ 評価結果 評価の結果、貴大学は本協会の大学基準に適合していると認定する。 認定の期間は 2014（平成 26）年３月 31 日までとする。 Ⅱ 総 評 一 理念・目的・教育目標の達成への全学的な姿勢 貴大学は、1905（明治 38）年に開校した名古屋裁縫女学校を淵源とする長い伝統を 持つ女子高等教育機関であるが、1929（昭和４）年に設立が認可された椙山女学園を 母体として発足した椙山女子専門学校が、1949（昭和 24）年に椙山女学園大学に昇格 したあと、幾多の学部増設・改組・名称変更を経て、総合女子大学として発展を続け ている。 教育理念としては、創設者が主唱した「人間になろう」という高邁な理想を掲げ、 「人間形成」と「女性により高い教育を」という目標を目指し、幼稚園から小学校・ 中学校・高校・大学・大学院までを擁する「女子総合学園」として、各学校間の一貫 教育・連携教育を推進、充実させることで人間性の涵養に努めている。また、人間関 係学部や椙山人間学研究センターの設置をはじめとして、時代の学問的要請に応じて 全学的な改組を続けている点、全学共通科目として「人間論」を全学生に必修化して いる点なども評価できる。 しかし、全学的に見ると、女子大学としての具体的な特色が見えにくいところがあ り、「人間論」の内容についての「全学的な合意」に関しても、シラバスの明確化など のファカルティ・ディベロップメント （ＦＤ）活動を通して議論を深める必要がある、 等の課題を残している。2004（平成 16）年に設置された「大学改革審議会」でまとめ られた「全学生が学修すべき共通の授業内容に関するガイドライン」の具体的な成果 に期待したい。 なお、現代マネジメント学部の教育目標が幅広く漠然としており、学生が具体的な イメージを抱けるか懸念される点、人間関係学研究科の人材養成の目的が具体性を欠 く点なども改善が望まれるところだが、各学部、研究科が掲げている教育目標、人材 育成目標は、「人間になろう」という教育の理念におおむね沿った適切なものとなって いる。 －631－ 二 自己点検・評価の体制 1996（平成８）年に作成された『椙山女学園大学・椙山女学園大学短期大学部年報 ―現状と問題点―（第 1 号）』以降、すでに 10 年に及ぶ自己点検・自己評価の実績そ のものが評価できる。その結果を開示し、それを契機に高等教育研究機関としての大 学のあり方、教育・研究活動支援の体制づくりを目指す取り組みを継続的に行ってき ている。また、点検・評価報告書の重要な柱として「人間になろう」という教育理念 が置かれ、詳細な自己点検に基づき堅実な評価がなされており、さらなる大学の発展 に向けた全構成員の不断の努力と熱意が感じられる。 点検・評価報告書は、平易で読みやすく、細部に至るまで（具体的な数値を挙げる などして）「現状の説明」「点検と評価」「改善と改革方策」が評価項目に従って記載さ れていたが、一部順序が異なっていたり、一般的な記述に傾き、具体的な方策が示さ れていない場合もあった。特に建学の理念と結び付けての現状分析や目的・目標の達 成のためにどの点を改善しようとしているのか、特徴的な点をもっと明確に記述する ことも求められる。また、５学部２研究科のそれぞれが個別に評価をしているので、 学部間で様式が一定せず、大学全体としての総括的な評価がわかりにくい項目もあっ た。各部局の点検・評価を尊重しつつも、大学としての統一した見解を積極的に提示 する必要があろう。 三 長所の伸張と問題点の改善に向けての取り組み １ 教育研究組織 貴大学は、現在５学部（生活科学部・国際コミュニケーション学部・人間関係学部・ 文化情報学部・現代マネジメント学部）、２研究科（生活科学研究科・人間関係学研究 科）、４センターを擁し、「人間になろう」という教育理念のもと、さまざまな専門領 域から「人間とは何か」を追求している。2007（平成