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中央教育審議会答申 「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び 特別支援学校の学習指導要領等の改善について」 平成20年1月17日 「理念」は変わりません 「学習指導要領」が変わります 学習指導要領改訂に向けた Q A 中央教育審議会答申 「生きる力」をはぐくむという現行学習指導要領の Q Q なぜ授業時数の増加が必要なのですか。 基本理念は変わるのでしょうか。 A 子どもたちがつまずきやすい内容の確実な習得を図る A 「生きる力」をはぐくむという基本理念は、新しい学習 ための繰り返し学習（学年間での反復学習など）や、知 指導要領においても変わりません。今回の改訂では、 識・技能を活用する学習（観察・実験やレポート作成、 この「生きる力」の理念の実現のために、これまでの学 論述など）を行う時間を充実するためです。全国学力・ 校現場等での課題を踏まえ、指導面などでの具体的 学習状況調査の結果も踏まえ、このような学習のため な手立てを確立することを目指します。 の時間を確保し、基礎的・基本的な知識・技能の習得 「ゆとり教育」から「詰め込み教育」へ転換するのですか。 Q と思考力・判断力・表現力等をはぐくむことを目指します。 「詰め込み教育」への転換ではありません。授業時数 A Q 新しい学習指導要領を効果的に実施するために の増加は必要ですが、指導内容を増やすことを主な は、教育条件の整備が必要ではないでしょうか。 目的とするものではありません。また、子どもたちが学 A 「生きる力」をはぐくむという理念を実現するためには、 習にじっくりと取り組める時間を確保するという考え方 教師が子どもたちと向き合う時間を確保することが は今回の改訂でも重要です。「ゆとり」か「詰め込み」 必要です。このため、教職員定数の改善や外部人材 かということではなく、基礎的・基本的な知識・技能の の活用、地域全体で学校を支援する体制の構築が 確実な定着とこれらを活用する力の育成をいわば車 重要です。また、教科書の充実等の条件整備を進め の両輪として伸ばしていくことが必要です。 る必要があります。 「生きる力」は変わりません 現行学習指導要領の理念である「生きる力」をはぐくむこと この理念は新しい学習指導要領に引き継がれます 「生きる力」： ○基礎・基本を確実に身に付け、いかに社会が変化しようと、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、 主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力 ○自らを律しつつ、他人とともに協調