復興 基本理念.pdf

石巻市震災復興基本方針石巻市震災復興基本方針 石巻市震災復興基本方針石巻市震災復興基本方針 「石巻市震災復興基本方針」は、東日本大震災で甚大な被害を被った本市の復旧 ・ 復興に向け、その基本的な理念及び方向性を示すものです。 今後、この基本方針に基づいて、緊急かつ重点的に取り組む事項をまとめた 「（仮 称）石巻市震災復興基本計画」を策定します。 １ １ 復興復興の基本理念の基本理念 １１ 復興復興のの基本理念基本理念 ○ 未曾有の大地震と大津波の襲来 平成 ２３年３月１１ 日、この日は私たちにとって、忘れることができない、そして 忘れてはならない日となりました。午後 ２時４６分に発生 した東北地方太平洋沖地震、 そして、その後に襲来 した巨大津波が石巻市を容赦なく襲い、私たちは平和な生活を 一瞬にして失うこととなりました。 襲い来る巨大津波は、本来市民を守るべき防波堤をいとも簡単に破壊し、数千人の 石巻市民の命を奪い、そして、私たちの住まいや働く場、都市 ・産業基盤となる道路 や港湾、漁港など多くの財産を呑み込みました。 この悪夢 ともいえる災害の跡に残ったものは、市街地や各集落を覆い尽くさんばか りのガレキの山、家族 ・友人を失った深い悲しみであり、日和山から石巻湾を臨む市 街地や南三陸沿岸の漁港を中心とした集落は、直視しがたいものに変貌 しました。 ○ 被害への支援とコミュニティの芽生え 震災後、自衛隊や国・県をはじめ、全国の企業や自治体、ボランティアの方々など 多くの支援をいただき、再建に向けた第一歩を踏み出しました。被災 した人と人とが 助け合い、「生きる力」となるコミュニティも芽生えはじめています。 しかし、この未曾有の大災害の痛手はあまりに大きく、想像を絶するガレキや廃車 の量、度重なる余震の発生、沿岸部の地盤沈下により、震災から 1 か月半が過ぎた現 在でも復旧が思うように進まず、未だ 1 万人を超える市民が避難所での生活を余儀な くされています。 また、企業の多くは、事業再開のめどが立たず、多くの市民が職を失っています。 ○ 市民の不安を安心に変えることができる施策の展開 このため、まず、被災された市民の居住環境の確保をはじめ、震災後の心のケアや 健康、医療、福祉サービスなど安心 して暮らせるためのサービス提供体制を構築して いかなければなりません。 また、未来の担い手となる子供たちの育成や職を失った人に向けた雇用確保など、 震災により壊滅的な被害を受けた市民の方々の不安を少しでも解消することができ る施策を展開していくことが必要です。 ○ 復旧 ・復興の担い手である市民が夢や希望を持てる計画の策定 今後、復旧 ・再生・発展の各段階にある課題を解決するためには、国・県との調整 のもと、まちづくりの基本 となる新たな都市デザインが不可欠となります。 1 各事業の実施には、市単独ではなく、国、県、他の地方自治体、市民、NPO、地域 などあらゆる主体が対等の立場で協力する仕組みを構築 し社会全体に広げ、共鳴現象 を起こすことが必要 となります。 本市が目指すのは単に、復旧・再生だけではありません。既存の資源を活かしつつ、 新エネルギー、環境、観光などを新たな柱とする産業創出や、減災のまちづくりの展 開など快適で暮らしやすい 「新しい石巻市」を創造していきます。 夢や希望のもてる新しい石巻市 として復旧 ・再生・発展を遂げていくため、根幹と なる基本的な考え方として、次の３つを基本理念とします。 基本理念基本理念 １：１：災害災害に強に強いまちづくりいまちづくり 基本理念基本理念 １１：：災害災害にに強強いまちづくりいまちづくり 全市民の約８割が被災し、電気、水道などのライフラインの寸断を引き起こした 今回の震災の教訓を踏まえ、単なる 「復旧」にとどまらず、防災基準 ・防災体制を 抜本的に見直した市民の命を守る災害に強いまちを念頭に、新