上代の文学.ppt

* 上代文学は大和?奈良時代の文学とも呼び、７９４年の平安京遷都までの文学をさす。 文学の発生から平安京遷都までを上代といいます。 皇室中心の時代 大和時代： 大和政権の成立（４世紀） 飛鳥時代（６世紀末―８世紀初）： 聖徳太子、遣隋使、遣唐使、 律令制度 奈良時代（７１０－７９４）： 仏教文化，天平文化 四世紀ごろから朝鮮半島や中国大陸との国家間の交流が始まり、六世紀ごろに漢字や仏教が日本に伝わったが、七世紀までは日本語を表記する文字を持たなかった時代であり、文字で表現された文学は八世紀に始まる。 日本文学の発生はいつとも知ることができないが、かなり早い時期に口から口へと語り伝え、歌い継がれた口承文学が存在していた。 口承文学から 記載文学へ 神話の世界 神話、伝説、説話 「古事記」 「日本書紀記」 「風土記」 祭祀の文学 祝詞、宣命 詩歌 上代歌謡 「万葉集」 「漢詩文」 文学理念とは、ある時代の文学者たちに共通に、あるべきもの、求むべきものとして意識されていたものであると考えるなら、上代には、いまだ理念というほどのものがない。 ただ、記紀歌謡や「万葉集」に見られる、感動を率直に述べる素朴な芸術態度、つまり「明き浄き直き誠の心」（宣命）が、上代に共通な精神であったと捕えることができよう。 1.口承文学から記載文学へ：記載文学が成立する時期だが、口承文学の占める比重が大きい。 ２．「まこと」の文学：素朴?誠実、古代人の感情や実状をありのままに表現しようとする「誠」の精神に満ちている ３．中国文化の伝来：中国文学や仏教の影響を受け始めている。 ４．即興的な叙情：具体的なものや眼前の事象に即して、感動や思考を表現しようとする傾向が強い。 平安京 桓武天皇 ７９４年 長岡京 桓武天皇 ７８４年 平城京 元明天皇 ７１０年 藤原京 持統天皇 ６９４年 神話とは、古代の人々は、様々な自然界の出来事を、神々の働きとして、説明しようとした語り伝えである。 伝説とは、自然を克服した祖先たちの姿から作り上げた多く英雄の物語である。 説話とは、自分たちの身の回りのあらゆることを興味深くまとめたものである。（神や英雄の話に中心があるのではなく、話の展開そのものに興味の中心を置いた物に説話がある） 712年に、太安万侶によって編集されたと言うことである。 日本語で書かれ、前代の伝説、民衆の生活も含み、そこから古代日本人の考え方や個人感情などを理解することができる。 今まで保存している日本最古の書籍である。  上巻： 天地創造から神武天皇の誕生まで、神話の記された神代の巻である。 中巻： 神武天皇から応神天皇まで、人の世の巻で、ほとんど伝説で占められた。 下巻： 仁徳天皇から推古天皇まで、人の世の巻で、僅かに歴史的叙述が見られるに過ぎない。 評価：「古事記」は、天皇が国内的に思想の統一を図り、皇室の威信を国民に示そうとして作ったものである。 ７２０年成立 　編年体　 三十巻 元正天皇の命令により、舎人親王らが編纂。 巻二までは神代、巻三以下は神武天皇から持統天皇まで 評価：天皇を中心とする中央集権国家の確立にあたっての、理論的?精神的な支柱とすることを目的とし、対外的に国威を示すことにも気を使っている。 客観的史実に基づく歴史書としての性格が強く、「古事記」に比べて、文学性が乏しい。 713年、朝廷が諸国に命じて、その国の地理、産物、伝説などを記させた。 日本の最初の地誌である。現在5つがまとまった形で残っている。当時の地方の暮らしを知る手がかりとしても重要である。  評価：城代の地理?文化が知られ、「古事記」「日本書紀」にない、地方独自の神話?伝説?説話が見られる。 祝詞：古代人は言霊信仰によって、神への祈りの言葉を祝詞と言う。 現存するもの：「延喜式」の27編、「台記」の別記に収められた「中臣寿詞」の一編を合わせて、計28編である。 宣命：宣命と言うのは、天皇の詔を臣下に伝える和文体の詞章である。漢文体を詔勅と言うが、純粋の和文体で書かれたのを「宣命書き」と言う。 現存するもの： 「続日本紀」に収められている六十二編がある。 「うた」の始まりは、人々の感情のたかまりが、短い叫びのことばやかけ声として発せられたものであったろう。 それらが変化成長して、一連のことばとなり、労働や信仰などの集団生活の中で、神に対する祈りや感謝として舞踊や楽器を伴って歌われた。このような「うた」が上代歌謡である。 記紀歌謡 記紀歌謡とは「古事記」「日本書紀」に載っている上代歌謡の総称である。 多くは宮廷に集められていたり、各地に伝わっていたりした歌謡が、神話や伝説に結びつけられたものと思われる。 内容は、自然を歌ったものは少