水田给水量测定成绩-J-Stage.PDF

水 田給水 量 測 定成 績 山 鹿 常 吉 1緒 言 ∬ 試験地及其氣象状況 皿 試験設備 IV量水設備 V測 定 vr試 瞼戌績 1緒 言 稻作用水量試験の一方法 として無底の箱 を水田中に設置 し垂直に滲透す る水量 を測定す る 事がある。然 し乍 ら果 して其成績 を直に大面積の用水量を算出す る基礎 として用ひ得 らるる や と云ふ段 になると多大の疑問 を抱かぬわけにはゆかぬ。偶 ≧機 を得て一定面積 の水田に封 す る給水量 を精密 に測定する事が出來た。依つて不完全なが ら爾者 の比較 をとつて見たので ある。本項には主 として其給水試験の概要を記載 し無底箱の測定結果 を参考的に掲げて見や うと思ふ。但此給水試験 とは稻作に必要なる最小限度 を定めんが爲 に行へ るものに非す,随 つて用水量の基準 を示す と云ふ事は出來ぬ。 II試 験 地及其氣 象状 況 試験地は信州八ケ岳の東麓に在 り,標高1、300米以上稻作地 としては殆んど極限地 と云ふ べきであ らう。試験 田に接 して氣象観測所があ り昭和 四年四月か ら氣温,降 水量等の調査 を 行ふて居 るか ら今其成績 に依 り氣象の概要 を示せば第一表の如 くになる。而 して本測定を實 行 したのは昭和六年である。 第 一 表 自昭和四年五月至昭和七年十一月氣象表 一一一月.一 別:二i三 三1四-二 上1.八匹 δ三 国 合計軸 各 月雫 均 最 高 氣 温1.80.35.911.416.619.523.724.719.414.312.34.812.9 各 月平 均 最 低 氣 温 一9.3。102-6.7-0.53.89.214.Ol4.310.23.6-1.8-5.91.7 辮 薪麟 翻4多gl子3望 「1?各聖31讐72?§01盤22金§51翌310号3至言9為 欝0 [・i III試 験設備 試験設備 は之を大面積水田,小面積水田,木製容器,及附屠設備の四つに分つ事が出來 る。 12 杢 甲 一楚.一丞.量 測 定 成 績 (イ)大 面積水田 本田は穂面積約23・01アール附圖の如 き水lllで畦畔 を以て二枚 に分たれてゐる。水源 は八 ケ岳の湧水で温度の高低少 く盛夏の候 と難 も猫揖氏9前 後 を示 し灌慨水 としては低温に過 ぎ不適當であるか ら先づ之 を西縁 に滑へ るZF端なる遊水路に入れて静かに流 し相當加熱 した る後西南端 よ り本田に注入す るものである。而 して此水路の絡端 よ り飴水の一部 を直に排除 する他別 に排水 口を有 してゐない。今之 を試験 田に供せんが爲 に飴水排除 口を閉塞 し遊水路 の北端灌溜i水の流入 ロに量水設備 を施 して毎 日精密 に流入量 を測定 し叉稻作歌況の如何 に依 りて共量 を任意に攣更 し得 られ る方法 を講 じ例ひ豪雨に遭遇す るも一度之 に入 りたる水は他 に流出す る事出來ぬ様 に した。猫本水 田附近の概況 を述ぶれば地形北西 より東南に傾 き造 田 の際盛土 を行ふた爲東南端では其高 さ1・5米饒 に達 し又束邊は水 田に綾 き田面にて雨者の高 差1米前後 あるが北邊及西邊は共に田面の方が道路面 よりも低い。約十絵年前に開墾 した も のである。本水 田の耕作者井 出澤氏の宅は本 田の北に接 して在 り氏は本田開墾 よ り以來永 く 稻作に從事せ られ當地に於 ける稻作の實際経験家である。 (ロ)小面積水田 前記大面積水 田の東南端帥滲透損失の最 も大なるべ き匠域 を選び附圖の如 き4.6m×5.Om の匠劃 を設置 した。此面積 は丁度前記(イ)の百分の一に相當するものである 。而 して其北及 西側 に設 けた畦畔は