海外安全官民协力会议第三回本会合开催结果-外务海外安全.PDF

海外安全官民協力会議 第三回本会合開催結果【概要】 １．日 時 平成１８年１月１３日 外務省会議室 ２．出席者 本会合メンバー ２０名 講師 海外勤務健康管理センター 濱田所長代理 外務省 谷崎領事局長 深田領事局参事官 齋藤海外邦人安全課長 木村邦人テロ対策室長 領事局担当者９名 ３．議事要旨 （１）官民協第１０回～第１３回幹事会の報告 （イ）齋藤海外邦人安全課長（官民協幹事会の官側座長）より報告 ○昨年３月に行われた第２回本会合の後、２か月毎に４回の幹事会が 開催されたので、主なものについて簡単に報告したい。 ○昨年５月の第１０回幹事会では、中国における反日デモについて、 外務省から報告するとともに、幹事会の各メンバーより対応等につ いて報告いただいた。 ○反日というリスクは、路上デモから形を変えた新たなリスクに変化 している。現地に駐在する邦人個人の言動や現地中国人との個人的 トラブルが、所属する日本企業のイメージに影響を及ぼし、不買運 動、労働争議などに発展するおそれがあることに留意する必要があ る。 ○昨年７月の第 11回幹事会では、円滑な海外出張に重要な影響を及ぼ す査免問題に絡み、「ＩＣ旅券の現状」について外務省より報告し た。 ○昨年９月の第１２回幹事会では、米国南部に上陸したハリケーン ・ カトリーナに関して、安全対策や安否確認に関する問題点及び対応 策について外務省より報告した。 （ロ） 日立製作所小島リスク対策部長 （官民協幹事会の民側座長）よ りの報告 1 ○幹事会についての感想を述べたい。企業の危機管理担当者は頻繁な 人事異動により、その経験を後任者に引き継ぐのが難しいという問 題があるが、幹事会での議論に加わることにより、新たに危機管理 担当となった者が育てられるということは、得がたい機会であると 認識している。また、毎回幹事会メンバーから夫々の企業・団体で はどの様な対応をとっているのか報告しており、これは官側の政策 を検討する上で、非常に有益な情報となっていると考える。 （２）２００５年のテロ情勢・回顧と展望 木村邦人テロ対策室長より、２００５年のテロ情勢の回顧と展望につ き報告。 ○２００５年のテロ情勢については、これまでテロが発生していなか った地域を含め、テロの発生場所が拡散した。特に、テロ攻撃の対 象が更にソフトターゲットに移行した。９．１１事件後のテロ情勢 の大きな流れには変化はみられないが、地域ごとに多少の変化が生 じ、着目すべき視点も変わりつつある。 ○各地においてテロ手法の巧妙化が顕著にみられた。イラク及びアフ ガニスタンにおいては、武器の性能が向上し、攻撃の過激化がみら れた。また、全世界的には、公共交通手段、ホテル、レストラン等 のソフトターゲットが標的とされる傾向がみられた。今後どこで事 件が起きるか分からないといった予想不可能な点が懸念される。ま た、巧みなメディア戦略により、テロ事件は効果拡大の様相をみせ ている。 ○安全対策として、これまでテロが発生していない国においてもテロ への警戒意識を持つという安全意識の改革が必要であり、情報収集 に基づく適切な渡航の是非の判断が重要である。 （３）新型インフルエンザ対策について （イ）海外勤務健康管理センター 濱田所長代理より海外渡航者の新型 インフルエンザ対策つき説明。 （ａ）鳥インフルエンザと新型インフルエンザの説明 ○ 鳥インフルエンザのヒトへの感染は、Ａ型インフルエンザウイルス 2 （Ｈ５Ｎ１）によるものであり、症状は、発熱、気管支炎、下痢等 の症状をともない、１週間以内に肺炎を引き起こす。感染した場合、 処方薬であるタミフルを４８時間以内に服用すると効果があると 言われているが、症例数が少ないた