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EU・英国・米国におけるAI倫理動向

2020年11月4日

(株)国際社会経済研究所調査研究部

主幹研究員小泉雄介

InstituteforInternationalSocio-EconomicStudies2020

目次

○EU

•欧州委員会のAI倫理に向けた取り組み

•AI倫理ガイドライン／信頼できるAIのためのアセスメントリスト

•AIホワイトペーパーのリモート生体識別（顔認識等）に対するEDPS

•米国顔認識ベンダーClearviewAIに対するEDPB意見

○英国（イギリス）

•英国のAI倫理・データ保護関連の報告書・ガイダンス類

•ICOのAIとデータ保護に関するガイダンス

○米国（アメリカ）

•NISTのAIワークショップシリーズ

•NISTの「説明可能なAIの4つの原則」ドラフト

（参考資料）

•欧州委員会のAIホワイトペーパー概要

•英国ICOのAIとデータ保護に関するガイダンス概要

InstituteforInternationalSocio-EconomicStudies20202

欧州委員会のAI倫理に向けた取り組み

•2018年3月9日：欧州委員会の科学新技術倫理グループ（EGE）が「AI

自律システムに関する宣言」を公表。

•2018年4月2日：欧州委員会はAI戦略「欧州のAI」を公表。

2019年4月8日：欧州委員会の設立したAIハイレベル専門家グループが「

ための倫理ガイドライン」を公表。以下の7つの要件を規定。

•人間の主体性と監督・技術的な堅牢性と安全性・プライバシーとデータガバナンス

•透明性・多様性、非差別、公平性・社会および環境の福祉

•説明責任（アカウンタビリティ）

•2019年後半：上記AI倫理ガイドラインのアセスメントリストについて、350

ストを行い、フィードバックを回答。

•2020年7月17日：AIハイレベル専門家グループはフィードバックに基づき、

トの改訂版を公表。

2020年2月19日：欧州委員会は「AI

州アプローチ」を公表。

•2020年7月23日：欧州委員会はAIホワイトペーパーを補完する「

Assessment」を公表。

•2020年10月20日：欧州議会は「AI

る欧州委員会への勧告」を決議。

•2021年１Q：欧州委員会がAIホワイトペーパーに対する

を公表予定

InstituteforInternationalSocio-EconomicStudies20203

信頼できるAIのためのアセスメントリスト

•欧州委員会のAIハイレベル専門家グループは2020年7月17日、信頼できるAI

スメントリストの改訂版を公表。

（

•対象者はAI開発企業およびAIディプロイヤー。アセスメントリストにより、AI

で示されたAI原則や7要件を実装に落とし込むことが可能に。

7つの要件サブカテゴリ概要

1.人間の主体AI

・人間の主体性と自律

AI

性と監督律と意思決定をサポートするべきである。このためには、システムは、

利用者の主体性（agency

・人間による監督

り、人間による監督を可能とするものであるべきである。

2.技術的な堅